m9690jp/CTは同社製PCとして、はじめてCPUにCore i7を選べることが最も大きな特徴だ。
Core i7はインテルのコンシューマー向けCPUとしてフラグシップとなるクアッドコアCPUで、1コアで2スレッド(2コアぶんの処理命令)を同時に実行できる「Hyper-Threading」、放熱や消費電力に無理のない範囲で自動オーバークロックを行う「Intel Turbo Boost Technology」などの機能を搭載し、同じくクアッドコアCPUであるCore 2 Quadよりもワンランク上の性能を持っている。マザーボードは、Core i7に対応するIntel X58/ICH10Rチップセットを搭載した製品を採用する。メモリスロットは6本、PCI Expressスロットはx16を2本、x4を1本、x1を1本装備する。
メモリやHDD容量、グラフィックスカードなどの仕様はそれぞれ複数の選択肢があり、BTOメニューから好みや予算に合わせて柔軟にカスタマイズできる。ベースモデルとして、ピクセラ製ダブル地デジテレビチューナー付きの「ダブル地デジモデル」(最小構成価格:10万9830円)と通常の「カスタムモデル」(最小構成価格:8万9880円から)の2種類が用意されている。
CPUは、Core i7-920(2.66GHz)とCore i7-940(2.93GHz 2009年4月現在、プラス2万6250円)から選択可能。メモリはPC3-8500 DIMMに対応し、3Gバイト(1Gバイト×3)、6Gバイト(2Gバイト×3 同、プラス5250円)、12Gバイト(4Gバイト×3 同、プラス1万4700円)が選べる。いずれも3枚で1組の構成であり、トリプルチャネルアクセスに対応するCore i7のメモリコントローラの性能を最大に発揮できるようになっている。
グラフィックスカードは、これまで同社が採用してきたNVIDIA製GPU搭載カードだけでなく、AMD製GPU搭載カードも選べるようになった。選択肢は、GeForce 9600 GS(ビデオメモリ768Mバイト)、Radeon HD 4850(同1Gバイト 2009年4月現在、プラス5250円)、GeForce 9800 GT(同1Gバイト 同、プラス8400円)の3種類だ。NVIDIA系は第2世代PureVideo HD、AMD系はUVD2、いずれもHD動画の再生支援機能を備えており、Blu-ray DiscタイトルやAVCHDムービーなどのHDコンテンツを少ないCPU負荷で再生できる。
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