Aspire Timelineは2009年6月ごろの登場が予想されているが、「Aspire Timeline 3810T」と同じ13.3型ワイド液晶を搭載する薄型ノートPCとして、日本エイサーは「Aspire AS3935」を先行して市場へ投入する。
AS3935は1366×768ドット表示に対応した13.3型ワイド液晶搭載のノートPCで、CPUにCore 2 Duo P8600(2.4GHz)を、チップセットにIntel GM45 Expressを採用。2Gバイト(最大4Gバイト)のDDR3メモリと160GバイトのHDDを搭載し、DVDスーパーマルチドライブを備える。2スピンドル構成ながら最薄部が20ミリ(最厚部25.4ミリ)の薄型ボディを実現し、重量も2キロを切る、約1.9キロに抑えているのが特徴だ。
IEEE802.11a/b/g/n(nはドラフト2.0準拠)やBluetooth2.0+EDRといったネットワーク機能をはじめ、30万画素の内蔵Webカメラ、指紋認証センサ、マルチタッチに対応したタッチパッドなど、最近の高機能なノートPCに搭載される機能をほぼ網羅。ブラウンで統一されたボディデザインも、天板にヘアライン加工を施した“メタルフィニッシュ”を採用するなど、金属的な質感が高級感を醸し出している。バッテリー駆動時間は標準の4セルバッテリーで約5時間、大容量バッテリーを使えば約8時間の駆動が行えるという。
実売予想価格は、標準モデルが11万9800円前後、Office Personal 2007(SP1)のプリインストールモデルが13万9800円前後で、4月下旬より発売される予定。13.3型クラスの競合他社製品を上回る価格競争力に注目だ。
このほか、AS3935とほぼ同じ基本スペックを備えた14型ワイド(1368×768ドット)液晶搭載モデル「Aspire AS4937」がGemstone Blueの14型ワイドモデルとして新たに投入されるほか、AMDプラットフォーム(Athlon 64+AMD M780G)の15.6型ワイド液晶搭載モデル「Aspire AS5536」も順次発売される予定。実売価格はAspire AS4937が9万9800円前後、Aspire AS5536が6万9800円前後となっている。なお、上記の3モデルにはすべてWindows Vista Home Premium(SP1)がプリインストールされる。
Gatewayの製品は今回5モデルが披露された。CPUにAtom N280(1.6GHz)を採用した“手帳感覚で持ち運べる”10.1型ワイド液晶搭載のNetbook「LT2000」シリーズをはじめ、白を基調とした14型ワイド液晶の「NV4400」シリーズや、ブラウンとブラックの配色でシックに塗り分けた15.6型ワイドの「NV5600」、液晶ヒンジ部にスピーカーを置き、天板に独特のカーブを取り入れた15.6型ワイドモデル「ID5600」と「ID5800」など、いずれも外装に注力しているのが特徴。同社が推進するマルチブランド戦略の中で、Gatewayがデザイン重視のブランドへと方向転換したことをはっきりと示すラインアップになっている。OSはWindows Vista Home Premium(SP1)だ。
一方、eMachinesブランドからは、15.6型ワイド液晶(1366×768ドット)の「eME525」と、14型ワイド液晶(1366×768ドット)を採用した「eMD525」の2モデルが投入される。いずれもCeleron 900(2.2GHz)とIntel GL40 Expressを組み合わせたコストパフォーマンスモデルで、実売価格は前者が5万9800円前後、後者が4万9800円前後になる。OSはWindows Vista Home Premium(SP1)。
以上、日本エイサーが夏商戦向けに国内市場へ投入する製品ラインアップを紹介してきたが、このほかにも薄型・長時間駆動の「Aspire Timeline」や、NVIDIA IONベースの1リットルNettop「Aspire Revo」といった製品が今後登場してくると思われる。2009年に“Acerの野望”がどこまで拡大するのか、要注目だ。
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