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» 2009年04月29日 16時00分 UPDATE

Atom搭載の低価格ボードPC:Netbookよりいいかもしれない――「Eee Top」をいじり倒す (1/3)

PCを持ち歩かないユーザーは、安いからといってNetbookに飛びついても、その恩恵を十分に受けられないだろう。では、据え置き型の「Eee Top」はどうだ?

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

カジュアルなスタイルのお手ごろボードPC

tm_0904top01.jpg ASUSの液晶一体型Nettop「Eee Top 1602」。価格は6万4800円

 ASUSTeK Computer(ASUS)の「Eee」ブランドから低価格な液晶ディスプレイ一体型デスクトップPC「Eee Top」が登場した。CPUにIntel Atomを採用した低価格デスクトップPC、いわゆるNettopのカテゴリーに属する製品だが、作り込んだボディデザインやタッチスクリーン対応ワイド液晶ディスプレイの搭載など、Eeeブランドらしい“一味違う”仕上がりとなっている。

 まずは外観だが、画面が15.6型ワイドと液晶一体型デスクトップPCにしては小さいこともあり、ボディは実にコンパクトだ。横幅は407.4ミリ、高さは336.6ミリ、スタンドを含む奥行きは約135ミリ(本体の奥行きは42.5ミリ)、重量は約4.3キロと小型軽量にまとまっており、スリムな“ボードPC”タイプの本体は、狭いスペースにも設置しやすい。

 ホワイトのボディにクリアパーツと金属フレームで構成したスタンドをうまく組み合わせたデザインは秀逸で、背面のネジ穴を隠すなど細部まで配慮が行き届いている。低価格ながら安っぽさはなく、適度に洗練されたカジュアルなスタイルといった印象だ。クリアパーツと合わせて独特の効果を演出している前面の青色LEDは、付属ユーティリティソフトの「Eee Manager」で光の明るさを調整したり、消灯したりできる。電源ユニットは内蔵しておらず、ACアダプタ(65ワット)を接続して利用する。バッテリー駆動には対応していない。

tm_0904top02.jpgtm_0904top03.jpgtm_0904top04.jpg スタンドは10〜35度の範囲でチルト角度を調整可能だ(写真=左/中央)。付属のACアダプタは小型で、ボディと同じ白色で塗装されている(写真=右)

tm_0904top05.jpgtm_0904top06.jpgtm_0904top07.jpgtm_0904top08.jpg 付属ユーティリティの「Eee Manager」。省電力モードの設定、LEDの明るさ設定、アイコンの大きさなど画面表示の設定、タッチスクリーンの設定など、1602に関する設定がまとめて行える

 背面には金属製のハンドルが用意されており、片手で握って本体を持ち運べるほか、未使用時にキーボードを立てかけられるスペースとして使える。金属フレームは細くて貧弱に見えるかもしれないが、片手でハンドルを持って運んでも形がゆがんだりせず、意外に剛性感がある。

 付属のキーボードとマウスはいずれもワイヤレス接続で、2.4GHz帯の無線方式を採用。薄型のキーボードはテンキーを省いて小型化しつつ、キーとキーの間にすき間を設けて入力しやすくしている。マウスはスクロールホイール付きの光学式となっており、こちらもコンパクトな作りだ。そのほか、USBポートに装着して使う小型の受光部が付属し、本体の背面には受光部装着用のUSBポートが設けられている。

tm_0904top09.jpgtm_0904top10.jpgtm_0904top11.jpg 背面のハンドルは、片手で握って本体を持ち運べるほか、キーボードを立てかけられる(写真=左)。付属のキーボードと光学式マウス、USB接続の受信ユニット(写真=中央)。左奥にはタッチスクリーン操作用のペンが収納されている(写真=右)

Netbook/Nettopとして標準的な基本システム

 基本システムは、ASUSの「Eee PC」シリーズなどのNetbookでおなじみの構成だ。CPUはAtom N270(1.6GHz)、チップセットにはIntel 945GSE Express+ICH7-Mを採用し、グラフィックス機能は945GSE内蔵のIntel GMA 950グラフィックスコアを利用する。

 メインメモリはSO-DIMMスロットを2基用意しており、標準ではそのうちの1基に1Gバイトのモジュールが装着されており、空きスロットが1基ある。データストレージはSerial ATAの2.5インチHDDを採用しており、容量は160Gバイト(5400rpm)だ。外装にメモリスロットやHDDベイに直接アクセスできる小さなカバーなどはなく、メモリやHDDを簡単に増設したり交換したりできる手段は用意されていない。また、光学ドライブを内蔵していないのは、一般的なNetbookと同様だ。

tm_0904top12.jpgtm_0904top13.jpgtm_0904top14.jpg ボディの正面はもちろん、背面もネジが1本も見えないデザインに仕上げている(写真=左)。金属スタンドのヒンジ部の下にはネジが4本あり、これを外して、周囲のゴムキャップ4つを外すと、ネジが現れる(写真=中央)。この4本のネジを外し、さらに背面の4隅にあるゴムキャップとネジを取り外すと、背面のカバーが外れる(写真=右)。SO-DIMMスロットは2基用意されており、HDDは2.5インチSerial ATAドライブを採用する。もっとも、内部へのアクセスやパーツの交換・増設はメーカーの保証対象外の行為となる

 端子類は左側面にSDHC対応SDメモリーカード/メモリースティックPRO用スロット、2基のUSB 2.0ポートを装備。背面には1000BASE-Tの有線LAN、ヘッドフォン、マイク、ライン入力、4基のUSB 2.0ポートを備えている。ネットワーク機能は有線LANに加えて、IEEE802.11b/g/n(nはドラフト2.0)準拠の無線LAN機能も搭載しているが、Eee PCが積極的に搭載しているBluetoothは内蔵されていない。プリインストールOSはWindows XP Home Edition(SP3)だ。

 液晶ディスプレイのサイズは15.6型ワイドで、画面解像度はアスペクト比16:9の1366×768ドットを採用している。Eee PCシリーズと比較して、画面サイズと画面解像度で勝っている点は見逃せない。詳しくは後述するが、タッチスクリーンに対応しているのもポイントだ。液晶ディスプレイの表面は光沢仕上げで、表示がシャープで鮮やかな半面、映り込みは少々気になる。

 液晶のフレーム上部には130万画素のWebカメラを標準装備し、液晶フレームの下には各種ボタンが用意されている。向かって右側に電源ボタンと画面消灯ボタンが、向かって左側には輝度調整、ボリューム調整ボタンを配置している。さらにその下部にはステレオスピーカー(4ワット+4ワット)を内蔵している。

tm_0904top15.jpgtm_0904top16.jpgtm_0904top17.jpg 左側面にはSDメモリーカード(SDHC対応)/メモリースティックPROスロットと2基のUSB 2.0ポートが配置され、操作しながら手が簡単に届く(写真=左)。背面の下部には、有線LAN、4基のUSB 2.0、ACアダプタ接続用のDC入力、ヘッドフォン、マイク、ライン入力の各端子が並ぶ(写真=中央)。画面の上部に130万画素のWebカメラを搭載している(写真=右)

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