液晶ディスプレイはタッチスクリーンに対応しており、指や付属のスタイラスで直接画面に触れて操作できる。「Easy Mode」という大きなアイコン表示のシェルソフトも付属しており、指でのタッチでも誤操作の心配なく扱える。スタイラスは、使わないときはキーボード内にスマートに収納できるようになっている。これはあくまでも指での操作をフォローするためのもので、手のひらを画面につけてスタイラスでじっくりと絵を描くようなことはできない(手のひらでのタッチにも反応してしまう)。
タッチ操作に対応したアプリケーションも豊富にプリインストールされており、手書きのメモを覚え書きのように残しておける「Eee Memo」、タッチ操作で写真や動画などを再生できる「Eee Cinema」、日本語/英語の手書き認識のほかソフトウェアキーボードにも対応する入力ツールの「Soft Stylus」、タッチ操作に対応したWebブラウザの「Opera Touch」、Webカメラの映像に手書きの文字や図形を合成できる「Eee Cam」などがある。
入力ツールのSoft Stylusは認識精度、操作性ともになかなか良好で、Windows Vistaの「Tablet PC入力パネル」の洗練度には及ばない印象を受けるものの、操作に慣れれば十分実用的に使えると感じた。ランチャーツールの「Eee Bar」を常駐させておけば、起動も楽に行なえて、使わないときは画面の左右に隠れてくれる。
PC USERで定番のベンチマークテストも行った。実施したのは、PCMark05 1.2.0、3DMark06 1.1.0、FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3といった3つのテスト。低価格ミニノートPCの標準的なシステムを採用しているだけに、パフォーマンス面はごく平凡だ。動作のレスポンスなどはAtom N270搭載Netbookとほぼ変わらない。
一方、動作音の静粛さは特筆できる。アイドル時、負荷時ともに天面の排気口に耳を近づけるとかすかに音が聞こえる程度の動作音しかしない。液晶ディスプレイ正面から20センチの距離に騒音計を置いて測定したところ、暗騒音に対して1dB上昇するかしないかといったあたりで、ほとんど無音といっていい使用感だった。Netbook用のシステムをそれより大きいボディに収めているので、放熱や静音の設計には余裕がある。
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