mbook M1のサイズは、158(幅)×94.1(奥行き)×18.6(厚さ)ミリ、重さ約315グラム(メーカー公表値)となっている。ただし、実際に測ってみると重さは340グラムと1割ほど増えていた。しかし、それでも軽くて小さいことには変わりない。これまでも、超小型ノートPCとしてOQOやWILLCOM D4などが発売されているが、クラムシェルタイプでこれだけ小さい製品はなかったと思う。筆者は、mbook M1をコートのポケットやジャケットの外側ポケットに入れて持ち歩いている。十分に持ち運びはまったく苦にならない、常時携帯が可能なサイズだ。
mbook M1については、2009 International CESやCeBIT 2009などで実機が展示されていたほかに、少ないながらも熱狂的なユーザーによって、製品の動画が投稿サイトなどに掲載されていたが、そこで見る映像からは、かなりチープな造りという印象があった。出荷後に初期モデルのリコール問題なども判明し、筆者も購入する前は相当に心配していた。
実際にmbook M1を手にすると、高級感はないものの、ボディスタイルは悪くはない。ボディ素材は樹脂系だが、美しいデザインで質感も悪くない。ただ、筆者のmbook M1は、購入して2週間程度でコネクタカバーやゴム足が外れてしまった。ボディの可動部分における品質は“そういうものだ”と割り切るのがいいようだ。
先ほども紹介したように、3月上旬に韓国で出荷された初期ロットはリコールとなるほどひどかったらしいが、筆者が購入したモデルは、実用上はまったく問題がない。視点を変えれば、多少の傷などは気にせずにガシガシ使えると考えることもできる。
ボディは樹脂系を使っているので、金属系パネルと比べると高級感はあまりないものの、筆者が購入したホワイトモデルは、パールのような光沢感のおかげか、それなりに格好よく見える。ただし、筐体側面の銀色のラインはいただけない。表面が波打っていることもあり、光が反射すると安っぽく見えるてしまうのだ。
ボディ形状は通常のノートPCと同じクラムシェルボディなので、MIDでよくあるスライドディスプレイタイプとは違い、液晶ディスプレイ部分を上に持ち上げて開くようになる。ディスプレイを開けるのにさほど力は必要ないが、mbook M1自身が軽いため、片手で開けるのは難しい。結局のところ、両手でカパッっと開く動作が必要だ。
液晶ディスプレイ部分を最大で140度まで開く。バッテリーパックにストッパーがあり、それ以上は開かないようになっている。180度まで開かないので、電車の中などで立って使うときに、手首に無理のない自然な持ち方ではディスプレイがユーザーに顔に正対しないため、反射で見えにくくなる場合もある。
次回は、mbook M1に搭載された機能やインタフェースの使い勝手を検証する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.