「24インチiMac Trilogy」と題して、前回はプラットフォームを一新した新型iMacの外観チェックとMac OS X Leopardでの性能評価を行った(ただ安くなっただけではない「24インチiMac」をチェックした)。第2回目では、24インチの「MB419J/A」にWindows XP Home Edition(SP3)をインストールしてベンチマークテストを実施する。
Windows用のドライバはパッケージに付属する「Mac OS X Install DVD」に入っており、比較的容易にWindows環境を構築できる。ベンチマークテストによる性能評価を行う前に、Windows XP環境でのシステムプロパティやデバイスマネージャ画面を見ていこう。
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評価機に搭載されているCPUは、45ナノメートルプロセスルールのPenrynコアを採用したCore 2 Duo E8335(2.93GHz/FSB 1066MHz/2次キャッシュ6Mバイト)だ。メモリ容量は4Gバイト(2Gバイト×2)で、評価機にはhynix製のDDR3 SDRAM(PC3-8500)が装着されていた。
今回のモデルチェンジで最も目を引くのが、従来のインテルプラットフォームから、NVIDIAのGeForce 9400Mチップセットに移行した点だ。また、24インチiMacの上位2モデルは、外付けGPUとしてGeForce GT 120/GeForce GT 130を実装している。なお、XP環境下でも同じようにデュアルディスプレイ出力は可能だ。
MacBookやMac miniと同じように、新たにGeForce 9400Mを採用したことで従来のiMacに比べてグラフィックス性能が引き上げられたのは間違いないところだが、気になるのはチップセット内蔵のグラフィックス機能と、外付けGPUとの性能差だろう。ここではGeForce GT 120を搭載する「MB419J/A」で定番のベンチマークテストを実施し、比較対象として20インチiMac「MB417J/A」のスコアも掲載した。
PCMark05の結果を見ると、MB419J/AとMB417J/Aでは、CPUスコアにクロックの差が反映され、Graphicsに至っては2倍以上の差がついた。3DMarkも同様の傾向で、GeForce 9400MとGeForce GT 120の間にはかなり大きな性能差があると分かる。
FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3の結果もLowでは1万の大台を超えており、比較的負荷の軽い3Dゲームタイトルなら快適にプレイできるはずだ。一体型PCはGPUのアップグレードパスが事実上ないので、こうした用途を考えているのであれば、外付けGPUを搭載する上位のiMacを選択するほうがいいだろう。
次回はWindows Vistaを導入して、同様のテストを行っていく。
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