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» 2009年05月22日 11時59分 UPDATE

白いヤツは化け物か!?:6万円を切るスリムノートPC「HP Pavilion Notebook PC dv2」の店頭モデルを電光石火で試す (1/2)

Netbookを上回る性能ながら低価格を実現した日本HPの「HP Pavilion Notebook PC dv2」シリーズ。今回は安価な店頭向けの“白モデル”をテストした。

[田中宏昌(撮影:矢野渉),ITmedia]

「HP Pavilion Notebook PC dv2」に店頭モデルが登場

ht_0905d201.jpg 「HP Pavilion Notebook PC dv2」の店頭モデル

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)が4月23日に発表した「HP Pavilion Notebook PC dv2」は、一般的なノートPCとAtomベースのNetbookの間を埋める製品として投入されたスリムノートPCだ。AMDのYukonプラットフォームを採用することで、軽量かつ小型ながら安価なPCを実現しており、先行して同社直販の「HP Directplus」専用モデルが7万3500円で販売されていた。

 そして遅れること約3週間、5月13日には量販店向けの低価格モデルが追加された。直販モデルが黒を基調にしたZEN-design「kirameki」(きらめき)を採用していたのに対し、店頭モデルは白をベースにしたZEN-design「asagiri」(あさぎり)となって見た目が異なるほか、スペックをダウンすることで実売5万円台という手ごろな価格を獲得している。ここでは、5月21日に発売されたばかりの店頭モデルをテストした。

 なお、直販モデルの仕様や使い勝手は以下の関連記事を参照してほしい。


随所でスペックがダウンした店頭モデル

 店頭モデルと直販モデルのスペックを、下記の表にまとめた。Athlon Neo MV-40(1.6GHz)のCPUや2Gバイトのメモリ、1280×800ドット表示に対応した12.1型ワイド光沢液晶ディスプレイといった部分は両モデルとも共通だが、そのほかのパーツには違いが多い。まず、OSがWindows Vista Home Premium(SP1)からWindows Vista Home Basic(SP1)になり、外付けGPUをはじめHDMIポートやBluetoothが省略されているのが分かる。加えて、HDDの容量が160Gバイトになるうえ、無線LANもIEEE802.11b/gとなり、外付けのDVDスーパーマルチドライブも付属しない。

ht_0905d202.jpg 店頭モデルは天面とキーボード/パームレスト面が白い
ht_0905d203.jpg 底面は黒で、メモリスロットやHDDベイにアクセスできる
ht_0905d204.jpg ZEN-design「asagiri」(あさぎり)の模様がパームレストにある

ht_0905d205.jpg こちらは直販モデルの「HP Pavilion Notebook PC dv2」
ht_0905d206.jpg 液晶ディスプレイ天面と底面はマグネシウム合金を採用する。光沢タイプなので指紋が目立つ
ht_0905d207.jpg パームレストにZEN-design「kirameki」(煌)がプリントされている

HP Pavilion Notebook PC dv2 夏モデルの主なスペック
モデル HP Directplus直販モデル 量販店向けモデル
カラーリング kirameki(黒) asagiri(白)
CPU Athlon Neo MV-40(1.6GHz)
チップセット AMD M690G
メモリ 2GバイトDDR2-533(2GバイトDIMM×1/最大4Gバイト)
HDD(2.5インチ) 320Gバイト(5400rpm) 160GB(5400rpm)
光学ドライブ USB外付けDVDスーパーマルチ −(オプション)
グラフィックス ATI Mobility Radeon HD 3410 チップセット内蔵(ATI Radeon X1270)
ディスプレイ 12.1型ワイドWXGA
解像度 1280×800ドット
HDMI端子
無線LAN Intel802.11a/b/g/n(nはドラフト2.0準拠) IEEE802.11b/g
Bluetooth
バッテリー 6セルリチウムイオン
バッテリー駆動期間 約3時間
ボディサイズ 293(幅)×240(奥行き)×9〜30(厚さ)ミリ
重量(バッテリー込み) 約1.79キロ
プリインストールOS Windows Vista Home Premium(SP1) Windows Vista Home Basic(SP1)
価格 7万3500円(HP Directplus価格) 6万円前後

 単純に考えると、1万4000円弱(大手量販店のポイント還元を考慮しない場合)のプライスダウン以上にスペックが引き下げられている店頭モデルだが、裏を返せば直販モデルが“バーゲンプライス”なのだろう。しかし、実機を手にするとその印象はガラリと変わる。

 これまで、複数の直販モデルに触れてきたが、こちらの記事(「選択肢が広がる低価格ミニPC──「HP Pavilion Notebook PC dv2」の実力を試す」)でも指摘されているように、直販モデルは起動直後から冷却ファンが高速で回転し、ファンの風切り音が耳についた。ところが、店頭モデルはファンの回転がグッと抑えられており、ボディの発熱も明らかに少ない。直販モデルのみ搭載している外付けGPU(Mobility Radeon HD 3410)が、チップセット内蔵(ATI Radeon X1270)に切り替わっているのが主要な原因と思われるが、ここまで異なるのかというのが正直なところだ。

 ボディの発熱は、室温26度の環境でシステムに高い負荷をかけ続けたところ、手が触れるパームレストやキーボードは38度前後だったが、底面は全体的に熱を帯び、中央部分では45度近くまで上昇した。

ht_0905d208.jpg 12.1型ワイド液晶ディスプレイを搭載。液晶の周囲は店頭モデルも黒仕様だ
ht_0905d209.jpg 店頭モデルのキーボードやパームレストは白で、バッテリーは両モデルとも黒だ
ht_0905d210.jpg 直販モデルの左側面にあったHDMI端子が、店頭モデルでは省かれている

ht_0905d211.jpght_0905d212.jpg GPU-Z 0.3.4および0.3.3の画面で、左がチップセット内蔵のグラフィックス機能を採用した店頭モデル、右がGPUにATI Mobility Radeon HD 3410を搭載した直販モデルだ

ht_0905d213.jpght_0905d214.jpght_0905d215.jpg 店頭モデルのCPU-Z画面。バージョンが1.51となり、CPU名やアイコンがAthlon Neoと正しく表示されるようになった

ht_0905d216.jpght_0905d217.jpght_0905d218.jpg 店頭モデルのCatalyst Control Center画面

ht_0905d219.jpght_0905d220.jpght_0905d221.jpg 店頭モデルのデバイスマネージャ画面

 次のページでは、店頭モデルのパフォーマンスやバッテリー駆動時間をチェックする。

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