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» 2009年06月03日 11時00分 UPDATE

イマドキのイタモノ:Nehalem世代の最高クロックモデルが登場──Core i7-975 Extremeを試す

Core i7シリーズのハイエンドモデルとミドルレンジモデルに新製品が登場した。まずは、ステッピングも一新されたCore i7-975 Extremeの性能を試してみよう。

[長浜和也,ITmedia]

Core i7シリーズのハイエンドとミドルレンジが世代交代

 インテルは6月3日に、Core i7シリーズの最新モデルとなる「Core i7-975 Extreme」と「Core i7-950」を発表した。

 Core i7-975 ExtremeはCore i7-965 Extremeの後継モデル、Core i7-950はCore i7-940の後継モデルになる。新モデルの登場によって、Core i7-965 ExtremeとCore i7-940は終息する。なお、Core i7シリーズのバリューモデルとなるCore i7-920は出荷を継続するが、こちらは、現在開発が進められているLynnfieldの登場によって置き換わる可能性が高い。

 Core i7-975 Extremeは、そのほかのCore i7シリーズと同じ、45ナノメートルプロセスルールを採用して新しいアーキテクチャを導入した“Nehalem”世代のCPUで、Max TDPは130ワットで、2時キャッシュ容量は8Mバイト、Nehalem世代から導入されたQPIの転送レートは6.4GT/secと、その仕様はCore i7-965 Extremeとほぼ共通する。

 Core i7-975 ExtremeとCore i7 950は、ステッピングがD0に更新された。従来のCore i7-965 ExtremeとCore i7 940はC0ステッピングで、Core i7-920では2009年4月ごろにD0に切り替わった製品が出荷され始めている。Core i7-920のD0ステッピングではオーバークロック設定時の動作が良好であるとの意見も聞かれるが、少なくとも仕様や性能に違いはない。Core i7-975 ExtremeもCore i7-950も従来モデルと機能やスペックはほぼ同じで、統合するメモリコントローラが対応するメモリはDDR3-1066/同800、構成トランジスタ数は7億3100万個となる。

 Core i7-975 ExtremeとCore i7-965 Extreme、Core i7-950とCore i7-940のそれぞれで、大きく異なる唯一の仕様が動作クロックで、Core i7-975 Extremeは3.33GHz、Core i7-950では、3.06GHzと従来モデルから向上している。

kn_i975_16.jpgkn_i975_17.jpg CPU-Z(ver.1.51)で取得したCore i7-975 Extreme(写真=左)とCore i7-965 Extreme(写真=右)の情報

ステッピングの更新とクロックの向上でパフォーマンスは変わったか?

 ここでは、評価用として入手したCore i7-975 ExtremeのエンジニアリングサンプルとCore i7-965 Extremとでベンチマークテストを走らせて、それぞれの結果を比較して動作クロックの違いやステッピングの違いが性能にどの程度影響するのかを確認した。

 評価用のシステムは、マザーボードにインテル純正のIntel X58 Extremeチップセット搭載マザーボード「DX58SO」を用い、メモリはDDR3-1066を1Gバイト×3枚、グラフィックスカードにはMSIの「N285GTX T201G」を組み込んだ。

Sandra 2009.SP2 v15.72

kn_i975_01.jpg CPU Arithmetic−Dhrystone iSSE4.2/ALU
kn_i975_02.jpg CPU Arithmetic−Whetstone iSSE3
kn_i975_03.jpg CPU Multimedia−Multi-Media Int x8 aSSE2

kn_i975_04.jpg CPU Multimedia−Multi-Media Float x4 iSSE2
kn_i975_05.jpg CPU Multimedia−Double x2 iSSE2
kn_i975_06.jpg Memory Bandwidth−Int Buff'd iSSE2

kn_i975_07.jpg Memory Bandwidth−Float Buff'd iSSE2

PCMark 05 Build 1.2.0

kn_i975_08.jpg PCMarks
kn_i975_09.jpg CPU
kn_i975_10.jpg Memory

kn_i975_11.jpg Graphics
kn_i975_12.jpg HDD

CINEBENCH R10

kn_i975_13.jpg Single
kn_i975_14.jpg Multiple
kn_i975_15.jpg Multiprocessor Speedup

 Core i7-965 Extremeの動作クロックが3.20GHz、Core i7-975 Expressの動作クドックが3.33GHzということもあって、ベンチマークテストの結果に明確な差というものはつきにくい。とはいえ、CPU関連の項目では、すべてにおいてCore i7-975 Extremeの結果がCore i7-965 Extremeの結果を上回る。メモリ関連のテスト項目では、バスクロックが同じであることもあって、ほぼ同じか、Core i7-965 Extremeの結果がやや良好である傾向が確認できた。

 Core i7-975 Extremeの実売価格はCore i7-965 Extremeとほぼ同じになるとみられている(米国での価格はともに999ドル)。買い替えるにはちょっとハードルが高い。とはいえ、最高クロックのCore i7モデルであるし、「オーバークロックに強いかも」というD0ステッピングであることから、ベンチマークテストの絶対値が何よりも重要なオーバークロッカーたちの期待に十分応えられるCPUとなるだろう。

関連キーワード

Core i7 | Nehalem | Intel | CPU | ハイエンド | 45nmプロセス


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