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» 2009年06月04日 17時18分 UPDATE

5分で分かった気になる、5月のアキバ事情:これぞ型破り――なんだかんだでPCI Express接続のSSDが主役だった5月 (2/3)

[古田雄介,ITmedia]

mini ITXに新風を巻き起こす?――IONマザーの人気が上昇中

og_akibam_005.jpg フェイス本店はION入荷をレジ前でアピールしていた

 低消費電力で低価格な1ジャンルとして確立した感のあるmini ITX市場だが、5月は新たな注目製品が投入された。NVIDIAが提唱する省電力プラットフォーム「ION」を採用したマザーボードで、5月中旬にZOTACから「IONITX-B-E」が登場している。6月初旬で時点で潤沢に出回っており、実売2万円弱で販売されている。

 IONプラットフォームは、CPUにAtom、チップセットとしてグラフィックス統合型のGeForce 9400M Gを搭載してする。一般的なAtomマザーは、AV用途には性能不足になりやすいが、IONならBDタイトルや地デジ放送の鑑賞など、ハイレベルなAV用途に活用できるという。

 ZOTACのIONITX-B-Eは、DDR2メモリスロットを2基備え、オンボードでDVIとHDMI、アナログRGBを搭載しているのが特徴だ。BLESS秋葉原本店は「比較的低価格でAVマシンが構築できるだけでなく、消費電力が低いので電気代があまりかからないといったメリットもあります。Atomマシンはすでに持っているという人でも、リビングルーム用マシンなど、新たな用途で購入されることもあると期待しています」と語る。

 登場時は様子見するユーザーが多く、即日完売したショップは見あたらなかったが、5月下旬にはヒットの波に乗ったようだ。ドスパラ秋葉原本店は「Atomマザーはサブマシン的な使い方が一般的で、AV向けにチューニングするにもある程度限界がありました。一方、PhenomやCore 2 Duoが搭載できるmini ITXマザーはトータルでやや高くなります。そうした中で、2万円でCPUオンボードのIONは今までなかった商品。確実にニーズのある分野なので、これからも好調に売れていくと思います」という。

 なお、5月下旬には、デュアルコアのAtom 330を搭載した上位モデル「IONITX-D-E」が3万円弱で登場したものの、数日のうちに完売し、6月初旬時点でも入手困難な状況となっている。IONITX-D-Eは、IONITX-B-Eに比べて、メモリの最大容量が4Gバイトに増えているほか、IEEE802.11b/g/n(11nはドラフト2.0)対応の無線LANカードを付属するといった違いがある。

 また、同時期にACアダプターもプラスした「IONITX-A-U」も3万円前後で登場したが、IONITX-D-Eと同じく、瞬く間に売り切れている。某ショップは「AV用途となると、やはりCPU性能も上を目指したいのは当たり前。3万円前後までならお買い得感もあるのでヒットは予想できましたね。ただ、これでシングルコアCPU搭載のIONITX-B-Eが売れなくなる心配も出てきました。1万円差をユーザーがどう捉えるのかで、モデル単位ではないION全体のブレイクも起きると思いますよ」と話している。

og_akibam_006.jpgog_akibam_007.jpgog_akibam_008.jpg ZOTAC「IONITX-B-E」(写真=左/中央)。ドスパラの直販サイト。5月末の時点で、Atom 330タイプは完売していた(写真=右)

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