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» 2009年06月08日 12時06分 UPDATE

古田雄介のアキバPickUp!:Athlon II X2 250もクアッドコア化できる? 「AMDわざとやってんでしょ」 (1/4)

6月はCPUの新製品ラッシュで幕を開けた。インテルがCore i7の最上位モデルを更新すれば、AMDはPhenom II X4で初の省電力モデルや、とあるウワサの流れる新シリーズを投入した。

[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

「大ヒットはないけど、全部順調に売れています」――Socket AM3対応の4CPUがAMDから登場

og_akiba_001.jpg T-ZONE.PC DIY SHOPに入荷したAMDの新CPU各種

 6月5日、AMDからSocket AM3に対応するマルチコアCPU 4モデルが複数のショップに入荷した。上位2モデルは、Phenom IIブランドで初となるTDP 65ワット版の低消費電力CPU「Phenom II X4 905e」と「Phenom II X3 705e」。Phenom II X4 905eは2.5GHzで動作するクアッドコアモデルで、L3キャッシュを6Mバイト備えている。価格は2万円強だ。Phenom II X3 705eは905eのトリプルコアタイプで、2.5GHzの動作クロックや6MバイトのL3キャッシュなどの仕様は同じ。価格は1万3000円前後となる。

 上記2モデルは、低消費電力版の「e」シリーズということもあり、ハイスペックと省電力を両立したいユーザーに人気が出ているそうだ。ソフマップ秋葉原本館は「特に905eはPhenom II X4初の省電力版ということもあり、好調に売れそうです。AMDはPhenomでシェアを落とした感がありますが、その人気がPhenom IIの登場以降、徐々に復活しています。もともと割安感のあるAMD製CPUですが、クアッドコアCPUは必要電力が高いのがネック。905eはその弱点を解消するモデルなので、確実に需要があると踏んでいます」と期待していた。

 残り2つはデュアルコアタイプだ。新ブランドとなる「Phenom II X2」に属する「550 Black Edition」は、3.1GHzで動作するL3キャッシュ6MバイトのCPUで、TDPは80ワット。約1万1000円で出回っている。Athlon II X2 250は、1MバイトのL2キャッシュを2個備える3.0GHz動作のモデルで、TDPは65ワットとなる。価格は7000円弱だ。

 これらの低価格帯モデルも好調な滑り出しを見せている。その理由について、TSUKUMO eX.は「低価格帯でも3.0GHz超という魅力があります。とくにAthlon II X2 250はL2キャッシュが、ほかの512Kバイトに比べて大きいのが魅力です。ゲームによってはL2キャッシュの容量がパフォーマンスに大きく影響を与えるので、そうした需要もあるでしょう。また、全体的にAMD製CPUはCPU使用率が100%近くになったときでも、そこそこのレスポンスが保てるという評判もあります。そうした利点から、低価格なPCでフル性能を引き出して使いたいという人にうってつけのモデルともいえますね」と語る。

 ただし、好調の理由に別の要素を挙げるショップも多かった。あるベテラン店員氏は「AMD系の初回ロットの2〜3コアCPUは、最近、クアッドコアモデルと同じダイを使っている場合が多いようです。つまり、BIOS設定を少しいじるとクアッドコア化できる可能性があるわけです。それ目当てなのか、Athlon II X2 250を2個買った人もいました。そうした使い方はもちろん保証外ですが、これだけ定番化すると、予期せぬ裏技という感じでもないですよね。初登場時の弾みをつけるために、AMDが狙ってやっている気がするんですよね。まあ、らしいといえばらしいですけど」と話していた。

og_akiba_002.jpgog_akiba_003.jpgog_akiba_004.jpg ドスパラ秋葉原本店のAMD製新CPUの価格表(写真=左)。初回ロットの「Phenom II X2 550 Black Edition」(写真=中央)。同じく初回ロットの「Athlon II X2 250」(写真=右)

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