レビュー
» 2009年07月02日 17時00分 UPDATE

薄くてカッコイイのに低価格──X340 Superの“美しいバランス”を知る (1/2)

MSIの新世代ノートPC「X-Slim Series X340 Super」は、均整の取れた薄いボディに高い性能と優れた使い勝手を詰め込んだ。その美しさとたくましさを検証しよう。

[芝田隆広(撮影:矢野渉),ITmedia]
kn_x340sp_01.jpg 最薄部6ミリ、最厚部でも19.8ミリという薄型ボディとCULVタイプCPUが特徴の「X340 Super」

「X340 Super」を端的に表現すると「薄くて軽くてカッコイイ1スピンドルのノートPC」という言葉に尽きる。日本では、エムエスアイ・コンピューター・ジャパン(以下MSI)をマザーボードとグラフィックスカードのメーカーと思っているユーザーが圧倒的に多いだろう。「台湾のPCパーツメーカーの作ったノートPCって、安いけど武骨なんでしょ?」というイメージも日本ではあるようだが、X340 Superは違う。なにより薄型軽量でスタイリッシュな姿に仕上けてある。

 実機に触れても、その薄さがユーザーに与える印象は強烈だ。最薄部で6ミリ、最厚部でも19.8ミリと、20ミリを切る薄さは、重厚なイメージが強かった従来のMSIノートPCラインアップとはまったく別なものとなっている。搭載する液晶ディスプレイは13型ワイドで解像度は1366×768ドットだ。底面積はA4用紙より大きいが、重量は約1.3キロに抑えられている。

 本体のサイズだけでなく、ボディパネルの質感や色なども美しい。X340 Superの天板と底板には周辺部に向かってゆるやかな傾斜がついていて、本体の中央よりフチの部分が薄くなっている。この造形のおかげで先ほども紹介したように視覚的にも薄さが強調されている。ボディカラーは「エンジェルホワイト」と「エンパイアブラック」、そして「シルバー」の3種類を用意する。なめらかでつやのある高級な質感だが、実売価格は9万9800円前後と10万円台を切る。

実用的な13型ワイドの液晶ディスプレイ、HDMI端子も装備

kn_x340sp_02.jpg 13型ワイドの液晶ディスプレイは解像度が1366×768ドットでアスペクト比16:9となっている。採用されたIntel GMA 4500MHDとともにHDコンテンツの再生に適している

 X340 Superの特徴の1つに、アスペクト比16:9の13型ワイド液晶ディスプレイを採用することが挙げられる。解像度は1366×768ドットで、これは液晶テレビでもよく見かける。横長サイズの映像を全画面で表示しても、縦横比が崩れない。また、アスペクト比16:10のディスプレイで16:9の映像を全画面表示すると上下に黒い帯ができてしまうが、1366×768ドット表示ならそんなこともない。

 NetbookやB5サイズのモバイルノートPCでは、1024×600ドット、あるいは1280×800ドットの液晶ディスプレイを搭載したモデルが多いが、X340 Superの13型ワイドの液晶ディスプレイは1366×768ドットを表示する。1280×800ドット表示と比べて横方向に86ドット多いので、Windows Vistaのサイドバーを置いてもまた余裕がある。

 薄型化のため、本体に用意されているインタフェースは必要最低限となっている。右側面にUSB 2.0が2ポートとオーディオ入出力、電源コネクタが用意され、左側面には、ギガビット対応LANポートとSDメモリーカードスロット(SHDC対応)、そして、アナログRGB出力に加えてHDMI出力まで搭載している。無線接続では、IEEE 802.11b/g/n対応の無線LANとBluetoothを内蔵する。

 PCカードスロットやExpressCardスロット、IEEE1394などは装備されておらず、USB 2.0が2ポートと少なめで、かつ、右側にしかない点は不便に感じる。ただ、HDMI出力を用意するので、家庭用テレビなどと接続できるのはこの価格帯のノートPCとしては注目できる。

kn_x340sp_03.jpgkn_x340sp_04.jpg X340 Superの前面(写真=左)と背面(写真=右)。ともにインタフェースは用意されていない

kn_x340sp_05.jpgkn_x340sp_06.jpg 左側面にはアナログRGB出力にHDMI出力、有線LAN、SDメモリーカードスロットが用意され(写真=左)、右側面には2つのUSB 2.0と2系統のサウンド入出力を搭載する(写真=右)。薄いボディなのでインタフェースの種類は絞られる。HDMI出力があるのは注目に値する

 キーボードはゆったりしたレイアウトになっている。ただし「む」のキーがEnterキーの上に配置されていたり、PgUpとPgDnキーが「む」「Enter」の右側にあるなど、カナ打ちユーザーには変則的な部分もある。また、Enterキーは縦1段分なのでちょっと小さく感じた。

 また、X340 Superで最も気になるのがキーボードの剛性感だ。全体的にゆるめで、打鍵しているとたわむのはいただけない。とくに右側のキーをグッと押し込むと、キーボード全体がたわむ感じになるのは、なんとしても改善してもらいたい。

 MSIでもこの問題を把握しており、現在改良作業を進めている。まもなく、この問題を解決したモデルが出荷される予定だ。

kn_x340sp_07.jpg X340シリーズで最も気になるキーボード。柔らかい打鍵感とともに、Enterキーの脇に配置されたHome、End、PageUp、PageDownも評価が分かれるところだ。キーボードが改善されたモデルはまもなく出荷される予定で、キーレイアウトも「対策は難しい」(台湾MSI本社のプロダクトマネージャー)が検討してみるとのこと

       1|2 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia PC USER に「いいね!」しよう