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» 2009年07月03日 11時30分 UPDATE

Seashellと旧機種を比較:「Eee PC 1008HA」の“貝殻ボディ”をパカッと開けてみた (1/3)

ASUSの新型Netbook「Eee PC Seashell」シリーズは、貝殻をイメージしたボディが特徴だ。その中身はどう進化したのか、10.1型ワイド液晶モデル「Eee PC 1008HA」を調べた。

[前橋豪(撮影:矢野渉),ITmedia]

Eee PCの新シリーズ“Seashell”が日本上陸

tm_0907seashell_01.jpg 「Eee PC 1008HA」は写真のパールホワイトのほか、クリスタルブラック、ロイヤルブルー、ローズピンクの4色から選べる

 6月2日にCOMPUTEX TAIPEI 2009で発表されたASUSTeK Computer(ASUS)の新型Netbook「Eee PC Seashell」シリーズが早くも日本で発売される。その名の通り、貝殻をイメージした曲線的なボディデザインが特徴の新しいEee PCだ。

 国内では6月26日にAtom N280(1.66GHz)と10.1型ワイド液晶を搭載した「Eee PC 1008HA」、Atom Z520(1.33GHz)と11.6型ワイド液晶を備えた「Eee PC 1101HA」の2モデルが発表され、どちらも7月中旬に発売となる。

 今回は販売開始に先駆けて1008HAの日本語版を入手できたので、従来機種と比較しながら新しいボディデザインと内部構造をチェックした。ちなみに、1008HAの価格は通常モデルが4万9800円、Office Personal 2007の2年間ライセンス版搭載モデルが6万9800円だ。

 なお、Eee PC Seashellシリーズの製品概要や、同時発表されたCULV対応CPU搭載のスリムノートPC「U」シリーズ、そして発表会場に展示してあったASUSの日本未発表モデルについては、以下の記事を参照してほしい。

クラムシェル型ボディで「薄さ」と「美しさ」を演出

 まずは製品の概要を一通り確認しておこう。貝殻を模したボディは、前面や側面に向って次第に薄くなるデザインになっており、実際の本体厚よりスリムに見える。各端子にはカバーが設けられ、見た目と防じん性の両面に配慮しているのも見逃せない。バッテリーは着脱式ではなく本体に内蔵され、底面にはメインメモリやデータストレージにアクセスするためのカバーも見当たらず、全体にすっきりとした外観だ。

 こうしたデザインは、アップルの「MacBook Air」から少なからず影響を受けたと思われる。そもそも貝殻に似せたクラムシェル型ボディのマシンといえば、アップルが1999年に投入した「iBook」が代表作といえるだろう。昔から存在するクラムシェル型ボディをASUS流にアレンジしてNetbookに採り入れたのがEee PC Seashellシリーズというわけだ。

 1008HAは余計な装飾を排したデザインにより洗練された雰囲気を獲得しているが、バッテリーパックをユーザーが交換できず、メインメモリやデータストレージにアクセスするのが困難な構造は好き嫌いが分かれるに違いない。

tm_0907seashell_02.jpgtm_0907seashell_03.jpg 貝殻をイメージした曲線的なボディは、キーボードを除く部分が光沢塗装となっており、つるんとした印象だ。天板はただの白ではなく、反射する光の加減で、細かいラメのようにキラキラと粉末状に光る

2.5インチHDD搭載でもスリムなボディを実現

 基本スペックはNetbookでおなじみの構成だ。OSはWindows XP Home Edition(SP3)がプリインストールされ、CPUはAtom N280(1.66GHz)、チップセットはIntel 945GSE Express(グラフィックスコアのIntel GMA 950を内蔵)、メインメモリは1Gバイト、HDDは160Gバイト(10Gバイトのオンラインストレージ利用権付き)を搭載する。10.1型ワイド液晶ディスプレイの画面解像度は1024×600ドット、画面の表面処理は光沢タイプとなっている。

tm_0907seashell_04.jpgtm_0907seashell_05.jpg 1024×600ドット表示の10.1型ワイド光沢液晶ディスプレイを装備(写真=左)。キーボードは、フラットなキーを敷き詰めた新デザインで、主要キーのピッチは17.5ミリ程度、ストロークは2ミリ程度と十分なサイズだ(写真=右)。最下段のキーを縦長にして、矢印キーの上下を詰め込んでいる。タッチパッドはパームレストと一体化しており、表面に細かなドット状の突起が並ぶ

 外観の変更だけでなく、内部設計を一新することで、薄型軽量に仕上げているのも1008HAの魅力だ。本体サイズは262(幅)×178(奥行き)×18〜25.4(高さ)ミリ、重量は約1.1キロにおさまっている。ボディの端が薄い貝殻型のデザインに加えて、マザーボードのサイズを従来の4分の1まで縮小することで、2.5インチ/9.5ミリ厚HDDを内蔵していながら、厚さを18〜25.4ミリ、重量を約1.1キロに抑えているのは見事だ。

tm_0907seashell_06.jpgtm_0907seashell_07.jpgtm_0907seashell_08.jpg 第3世代Eee PCの「Eee PC S101/S101H」では、基板サイズをボディの約半分まで小型化した(写真=左)。さらに、1008HAでは約4分の1となるクレジットカード程度のサイズまで小型化を果たした(写真=中央/右)

 画面サイズが同じ旧機種の「Eee PC S101」や「Eee PC S101H」と比較すると、1008HAの薄さが分かりやすいだろう。S101は16GバイトSSDを採用し、本体サイズが264(幅)×180.5(奥行き)×18〜25(高さ)ミリ、重量は約1.06キロ。S101Hは1008HAと同様に160Gバイトの2.5インチHDDを内蔵し、本体サイズは264(幅)×181(奥行き)×25〜27.5(高さ)ミリ、重量は約1.1キロだ。

 S101とS101Hはいずれもスリムボディが身上のモデルだが、1008HAはHDD搭載のS101Hと比べて全体的に薄く、SSD搭載のS101とほぼ同じ薄さを実現している。また、1008HAはS101とS101Hより幅と奥行きも2ミリ程度短くなった。下の写真は3台を並べたものだが、その差はひと目で分かる。

tm_0907seashell_09.jpg 左から、1008HA、S101、S101Hの側面。ボディのエッジを削って丸めた1008HAは薄く見える

tm_0907seashell_10.jpg 左から、1008HA、S101、S101Hの液晶ディスプレイを開いた側面。1008HAでは液晶ディスプレイのヒンジがボディの内側に設けられ、画面の位置が低くなった

tm_0907seashell_11.jpg 左から、1008HA、S101、S101Hの天板。1008HAは幅と奥行きが少しだけ短い。また、外観のシンプルさが目立つ

tm_0907seashell_12.jpg 左から、1008HA、S101、S101Hの底面。1008HAはバッテリーを内蔵しており、メモリやHDDにアクセスするカバーもないため、見た目がすっきりしている

tm_0907seashell_13.jpg 左から、1008HA、S101、S101Hのキーボードとタッチパッド。1008HAのキーボードはフラットなキー形状の新デザインとなっており、タッチパッドもパームレストと一体化している

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