1台4役の“お手軽”デジタルテレビノートPC、「dynabook TV」の実力は地デジ+レコーダー+高音質オーディオ+PC(2/3 ページ)

» 2009年07月09日 11時00分 公開
[岩城俊介(撮影:矢野渉),ITmedia]
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Qosmioシリーズと同じテレビ視聴/番組管理アプリを搭載

 テレビは、地上デジタル放送対応チューナーを1基内蔵し、Qosmioシリーズと同じテレビ視聴/番組管理アプリケーションの「Qosmio AV Center」で地デジ放送の視聴とHDD録画、再生が行える。

 テレビの起動やチャンネルの切り替えといったレスポンスは、家庭用テレビと比べるとかなり鈍いのは否めないものの、harman/kardonブランドのスピーカーやドルビーサウンドルーム、MaxxAudioといったサウンド補正技術、付属する多機能AVリモコンとともに、ノートPCとは思えないほど「卓上テレビ」のように意外と自然に番組を楽しめる。子画面で視聴する「ながら見」機能や「番組延長録画」「メール録画予約」機能も備える。

 番組は、初期状態のHDD(空き容量は約350Gバイト)に最大45時間分ハイビジョンで録画できる。録画モードは「MPEG-2 TS」のみとなり、Qosmio F50などに備わるMPEG-4 AVC/H.264(AVCREC)録画やDVDメディアへハイビジョン画質のまま記録できるHDRecなどには対応しないのが少し残念だ。

photophotophoto 「Qosmio AV Center」は番組の視聴、番組表のチェック、録画から、DVDや音楽CDの再生など、エンタテインメント関連の機能がひとまとめになっている。
photophoto B-CASカードは底面のスロットに入れる(写真=左)。“Qosmio”ロゴが入った多機能AVリモコンが付属し、おおむねの操作はリモコンだけで行える(写真=右)

 dynabook TVは、16型ワイドの液晶ディスプレイを搭載し、重量も約3キロとノートPCとしては大柄ではあるが、地デジ搭載の液晶一体型デスクトップPCと異なり、部屋間の移動程度であれば難なくこなせる。

 また、それほど長時間の駆動は望めないが、バッテリーはカタログ値で約1.3時間、BBench V1.01(海人氏作)でWeb巡回(60秒間隔)とキーストローク出力(10秒間隔)をオンにして計測した実測値で1時間5分、ecoモード/無線LANオフでDVD-Videoを再生した実測値で55分ほど駆動した。IEEE802.11b/g/n(nはドラフト2.0準拠)の無線LANも備えるので、例えば、仕事用として書斎で使うPCをそのまま寝室用のプライベートテレビとして併用するシーンのほか、PCとテレビを両方望む年頃の子ども用PCなどにも適することだろう。

photophotophoto ワンタッチで東芝独自の省電力プラン「ecoモード」へ移行できるタッチセンサーキーが備わる(写真=左)。消費電力を視覚化できるユーティリティツールも用意する
photophotophoto FeliCa関連ツールをまとめた「かざしてナビ」が付属する。パームレストの上にFeliCa対応カードや携帯電話(おサイフケータイ)を置くと自動的に起動し、電子マネーの残高やチャージ(Edyなどで対応)、使用履歴などを表示できる
photophoto FeliCaを活用したセキュリティ機能も設定できる。例えば、おサイフケータイそのものを“鍵”代わりに、Windowsのログオンやスクリーンセーバーロックの解除、セキュリティフォルダの作成や設定が行える

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