テレビは、地上デジタル放送対応チューナーを1基内蔵し、Qosmioシリーズと同じテレビ視聴/番組管理アプリケーションの「Qosmio AV Center」で地デジ放送の視聴とHDD録画、再生が行える。
テレビの起動やチャンネルの切り替えといったレスポンスは、家庭用テレビと比べるとかなり鈍いのは否めないものの、harman/kardonブランドのスピーカーやドルビーサウンドルーム、MaxxAudioといったサウンド補正技術、付属する多機能AVリモコンとともに、ノートPCとは思えないほど「卓上テレビ」のように意外と自然に番組を楽しめる。子画面で視聴する「ながら見」機能や「番組延長録画」「メール録画予約」機能も備える。
番組は、初期状態のHDD(空き容量は約350Gバイト)に最大45時間分ハイビジョンで録画できる。録画モードは「MPEG-2 TS」のみとなり、Qosmio F50などに備わるMPEG-4 AVC/H.264(AVCREC)録画やDVDメディアへハイビジョン画質のまま記録できるHDRecなどには対応しないのが少し残念だ。
dynabook TVは、16型ワイドの液晶ディスプレイを搭載し、重量も約3キロとノートPCとしては大柄ではあるが、地デジ搭載の液晶一体型デスクトップPCと異なり、部屋間の移動程度であれば難なくこなせる。
また、それほど長時間の駆動は望めないが、バッテリーはカタログ値で約1.3時間、BBench V1.01(海人氏作)でWeb巡回(60秒間隔)とキーストローク出力(10秒間隔)をオンにして計測した実測値で1時間5分、ecoモード/無線LANオフでDVD-Videoを再生した実測値で55分ほど駆動した。IEEE802.11b/g/n(nはドラフト2.0準拠)の無線LANも備えるので、例えば、仕事用として書斎で使うPCをそのまま寝室用のプライベートテレビとして併用するシーンのほか、PCとテレビを両方望む年頃の子ども用PCなどにも適することだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.