Vidは初期状態でPCの起動時に動作するように設定されており、さらにログイン情報も保存されている。つまり、PCを起動すればすぐにビデオ通話が可能な状態になるということだ。Vidのステータスは通話可能か不在の2つのみで、IMのように離席中や取り込み中などのステータスはない。ただし、通話を開始するためには着信を受けた側の承認(電話で言えば受話器を上げるという動作)が必要なので、相手が急に通話を要求してきたときでもむやみに作業をじゃまされることはない。
こちらから通話を開始するには、システムトレイのVidアイコンをダブルクリックしてメイン画面を開き、通話したい相手のアイコンをクリックするだけだ。電話をかける音がした後、相手が通話を受け付ければ自動的にウインドウが切り替わり、テレビ電話が開始される。画面上に表示されている操作ボタンは通話終了ボタンのほか、自分自身の表示/非表示切り替えボタン、フルスクリーンボタン、音声と映像の一時停止ボタンだが、初心者には中央の受話器アイコンで表示されている通話終了ボタンを覚えておけば十分だろう。もちろん、通常の電話と同様に、電話をかけた側、受けた側のどちらからでも通話を終了することができる。
一方、通話を受ける側の操作もシンプルだ。友達から通話要求を受信すると「通話を受信しました」というダイアログがポップアップするので、通話を開始する場合には「受け付ける」を、キャンセルするときは「応答しない」をクリックすればいい。離席中などで何もクリックされなかった場合は、一定時間経過後に不在として相手に通知される。
Vidはシンプルなインタフェースが特徴だが、設定の自由がないわけではない。メイン画面の右下「マイ設定」をクリックするとアプリケーションとデバイスの設定、アカウントと連絡先の管理画面にアクセスできる。アプリケーションとデバイスの設定では、デバイスの選択やボリュームの調整、スタートアップ起動、エコーキャンセルや着信音のデフォルト時間が設定できる。また、同一ネットワークで複数のVidを使用する際はこの画面からネットワークベースポートを重複しないポート番号に変更する。
アカウントと連絡先の管理画面では友達リストの編集が行える。友達リストからの削除や、友達リストに残したまま通話を拒否する「ブロック」も設定可能だ。友達リストから削除してしまうと相手側にも削除されたことが伝わってしまうが、ブロックリストに登録しておけば相手に知られることもない。必要に応じて使い分けるといいだろう。
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