Vista SP2のインストール自体は、Windows Update経由でもスタンドアロン版を利用する場合でも大きな違いはない。実際に試したところ、スタンドアロン版の場合は、インストーラの起動時に「Service Pack 2をインストールする前に」というリンクが用意されていることと、自動的に再起動するかどうかを選択できることが異なるぐらいだった。
SP2のインストール手順は通常の更新プログラムをインストールする場合と同じだが、再起動を自動的に行うため、インストールを開始して完了するまで、ユーザーによる操作が必要になることは特にない。
筆者がテストした環境では、SP2の導入時に問題が発生することはなく、リリースノートにも回避策が必要となる重大な問題は報告されていないとある。しかし、重要なファイルを格納しているPCに導入する場合、あらかじめバックアップを取得しておいたほうがよいだろう。
念のため、SP2のアンインストールについても知っておこう。アンインストールはコントロールパネルの「プログラムと機能」から行える。通常の更新プログラムと同様に、「インストールされた更新プログラムを表示」からSP2の項目を選択してアンインストールすればよい。
Vista SP2は特に性能の向上をうたっていないが、インストール後はVistaが少しキビキビと動作するようになったと感じる。そこで最後に、簡単なベンチマークテストを実行してパフォーマンスをチェックした。
テストに利用したソフトはCrystalMark 2004R3(ひよひよ氏)だ。同一仕様のPCにVista SP1とSP2を導入し、テスト結果を比較した。使用したPCは「ThinkPad T61」で、Core 2 Duo T7500(2.2GHz)、Intel GM965 Expressチップセット、2Gバイトメモリ、160GバイトHDD(5400rpm)、1440×900ドット表示の液晶ディスプレイを搭載した構成だ。
テストの結果はSP1とSP2でほぼ同じだった。細かなスコアを見ても大きな違いが出ている項目はなく、誤差範囲内といったところだ。今回は隅々まで検証したわけではないが、基本的にSP1を導入したときのような明確なパフォーマンスアップは期待できないと考えるべきだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.