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» 2009年08月21日 20時50分 UPDATE

「Viliv S5」とはドコが違う!?:Atom/7型ワイド液晶/660グラムで6万円切りのミニPC――「Viliv X70」に触れる (1/3)

ブルレーが日本語版Windowsを搭載して国内販売する「Viliv X70」は、小型軽量MID「Viliv S5」の兄貴分だ。画面を大型化し、カードスロットやWebカメラも加えている。

[前橋豪, 撮影:矢野渉,ITmedia]

「Viliv S5」に連なる最新モデル「Viliv X70」が早くも日本上陸

画面が大きくなった「Viliv X70」。モデルの女性が大きく写ったパッケージは、日本のPCではあまりなじみがなく、「Viliv S5」に通じるものがある

 既報の通りブルレー(BRULE)は8月19日にAtom搭載ミニPCの新モデル「Viliv X70」の予約受付を開始した。ラインアップは3モデルを用意し、価格は5万9800円から。製品の出荷は9月7日より順次行う予定だ。

 ブルレーといえば、国内で発売されていない海外製モバイルPCの注目機種に日本語Windowsをプリインストールし、独自の製品保証とサポート、そして時には特典を付けて販売することで、「気になる海外製の小型軽量PCを手軽に日本語環境で購入できるサイト」として、特にモバイルPC愛好家から熱い視線が注がれている。最近では、韓国Yukyung Technologies製MID(Mobile Internet Device)の新作「Viliv S5」を7月に発売し、話題を集めたことは記憶に新しい。

 今回投入された「Viliv X70」は、「Viliv S5」の上位モデルに位置付けられる製品だ。画面サイズを大型化するとともに、いくつかの機能強化を図っている。今回は製品出荷に先駆け、ブルレーからViliv X70日本語Windows版の試作機を入手できたので、Viliv S5と比較しながらチェックしていこう。なお、今回使用した試作機は、実際の製品とは一部仕様が異なる可能性があることをあらかじめお断りしておく。


画面サイズが大型化して視認性・操作性が向上

Viliv X70はブラックを基調に、側面をシルバーで塗り分けたデザインとなっている

 今回入手したViliv X70は、ミドルレンジモデルの「X70 Premium-32」だ。基本スペックは、CPUがAtom Z 520(1.33GHz)、メインメモリが1Gバイト(DDR2)、データストレージが32GバイトSSD、OSがWindows XP Home Edition(SP2)日本語版となっている。

 こうした仕様はViliv S5と変わらず、パフォーマンスもほぼ同じだ。実用面でViliv S5と最も違うのは、液晶ディスプレイの画面サイズと、それに伴う外形寸法、重量、バッテリー駆動時間といった部分になる。

 液晶ディスプレイのタッチパネル機能は踏襲するが、画面サイズはViliv S5の4.8型ワイドから7型ワイドに大きくなった。画面解像度はViliv S5と同じ1024×600ドット(つまり、Netbookでは標準的な画面解像度)にとどまるが、表示領域が広がったことで、情報の視認性や画面上の細かいボタンなどをタッチ操作しやすくなっている。また、最高輝度がViliv S5より高くなり、表示が明るくなったのはうれしい。ただし、タッチパネルの搭載もあり、表面は光沢処理がなされているため、画面にはユーザーやその周囲がそれなりに映り込む。

1024×600ドット表示の7型ワイド液晶ディスプレイを採用している(写真=左)。起動直後はViliv S5と同様、独自のランチャー機能「Cube UI」が立ち上がる(写真=中央)。Cube UIの画面上部にある「Exit」ボタンを押すと、Windows XPのデスクトップ画面に移行する(写真=右)

左が7型ワイド液晶のViliv X70、右が4.8型ワイド液晶のViliv S5。画面解像度は同じだが、アイコンやメニューのサイズがかなり違うのが分かる

Webブラウザの表示についても、画面が大きなViliv X70のほうが全体的に見やすく、ボタンやリンクをクリックしやすい

 タッチパネル付き液晶ディスプレイを装備する一方、キーボードは省くことでボディを小型・軽量化し、ちょっとした文章入力にも対応できるよう、ボタン1つで画面上にオン/オフできるソフトウェアキーボードを搭載した筐体デザインおよび操作スタイルは、Viliv S5を継承している。

 液晶ディスプレイの大型化に伴い、画面上に表示されるソフトウェアキーボードはサイズが少し大きくなり、そのぶん入力しやすくなった。親指のツメを立てるようにして注意深く押さないとミスタイプしやすいのは相変わらずで、さすがに長文の入力は厳しいが、Viliv S5のソフトウェアキーボードより扱いやすい印象だ。

ソフトウェアキーボードは両手の親指で入力しやすいように、左右に分割されている(写真=左)。ボディの上部に収納されたスタイラスを使えば、小さなアイコンやボタンも正確に押せる(写真=中央/右)

今回入手したViliv X70のソフトウェアキーボードは、きちんと日本語化されていた。右下にある「Mode」ボタンを押すと、キーの内容が瞬時に切り替わる仕組みだ。ソフトウェアキーボードなので入力時にクリック感はないものの、キーを押すと本体が振動する機能を備えており、キー入力が感覚的に分かるようになっている

左がViliv X70、右がViliv S5のソフトウェアキーボード。Viliv X70は各キーのサイズが大きくなり、縦方向のキーピッチが広がっている

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