デザインとバランス重視のASUS初“CULV”ノート――「U20A」を駆るついに日本でも販売開始(3/3 ページ)

» 2009年08月24日 16時50分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
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CULVのシンボル機として突出してはいないが、実用PCとしての魅力は十分

 U20Aの価格はOfficeなしモデルで9万9800円となっている。最近の相場からするとCore 2 Duoを搭載したノートPCの選択肢も存在するくらいで、正直なところ、CULVノートPCとしてはことさら低価格というわけではない。

 確かに性能・機能ともにNetbookを明らかに上回っているし、バッテリーの駆動時間や静音性にCULVノートPCならではのポテンシャルは感じられるものの、ここまで価格のランクが上がってしまうと、安さが求められるCULVノートPCとしてのインパクトは少々弱いのだ。CULVの強みを最大限に生かすならば、キーボードやタッチパッドのバックライトや光学ドライブといった機能を削り、もっと価格を抑えた1スピンドルモデルが存在してもよかったのではないだろうか。

 もっとも、CULVを採用したからこそ、10万円を切る価格ながら製品自体のバランスは取れていて、優等生的な1台にはなっている。デザインは洗練されているし、12.1型ワイド液晶と光学ドライブを内蔵したノートPCで、入力環境や端子類の構成に不自由なく、静音性やバッテリー駆動時間にも優れ、携帯性しやすい重量に抑えている。つまりは目立った弱点がない。

 ここまでそろえて10万円という製品はなかなかなく、対価に見合った実力はあるといっていい。実用性重視のユーザーにとっては魅力的な光学ドライブ内蔵スリムノートPCだろう。

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