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» 2009年08月30日 14時03分 UPDATE

古田雄介のアキバPickUp!:「今回はI社さんより先にやりたかった」――Windows 7時代に先手必勝で挑むAMD (1/2)

AMDが夏のユーザーイベントをアキバで開催。主役は新チップセット「AMD 785G」だが、発売を間近に控えるWindows 7を強く意識した企画となっていた。そして、ライバルへの対抗心を再びむき出しに。

[古田雄介,ITmedia]

「“UVD5”でもいいくらいに進化」――AMD 785Gのグラフィックス性能をアピール

og_akibai_001.jpg 「一足早いカウントダウン Get ready with AMD」会場の様子

 8月29日、AMDのユーザーイベント「一足早いカウントダウン Get ready with AMD」がカフェソラーレ リナックスカフェ秋葉原店で開催された。イベントの主役は新チップセット「AMD 785G」で、会場には複数のメーカーの同チップセット搭載マザーが集合。壁側に並ぶデモ機には、イベントのもう1つの重要なテーマとなっているWindows 7(RC版)がインストールされていた。

 当日は夏休みシーズンの最後の週末ということもあり、アキバは普段以上に人通りが激しく、会場内にも多数のユーザーがつめかけた。

 場内が最も混雑したのは、AMDイベントで恒例になっている“兄貴”こと日本AMDの土居憲太郎氏によるセッションだ。今回はAMD 785Gチップセットに内蔵されるグラフィックス性能を中心に構成しており、ゲームやHD動画の再生・編集といった実際の使用シーンごとに外付けGPUと比べた実用性をアピールしていった。

 AMD 780Gからの仕様変化で特に強調したのは、動画再生支援機能「UVD」が「UVD2」にアップグレードした点。これにより、BDビデオが備えている「Picture In Picture」(PiP)が外付けGPUと同レベルで快適に利用できるほか、サイバーリンク「MediaShow Espresso」などのエンコードソフトを使った動画変換もチップセットだけで実用レベルに達するという。

 土居氏は「前のAMD 780Gからマイナーチェンジしただけという評価も聞きますが、私としては業界が激震する技術が満載していると思っています」と言い切り、「UVD2に関しては、個人的に“UVD5”と名付けてもいいくらい進化していますね」と自信のほどを伺わせた。

og_akibai_002.jpgog_akibai_003.jpgog_akibai_004.jpg AMDイベントのラストセッションとして恒例になっている土居氏のプレゼン(写真=左)。AMD 780Gと785Gの違いを端的に解説。特に強調されたのは、UVDのバージョンアップだ(写真=中央)。プレゼン資料にも揺るぎない自信がみなぎっていた(写真=右)

og_akibai_005.jpgog_akibai_006.jpgog_akibai_007.jpg フルHD動画をWindows Media Playerで再生するデモ。UVDが働いているため、再生中もCPU稼働率は1〜2%にとどまっていた(写真=左)。シーン別にみた、チップセットと外付けGPUの実用性。土居氏は「ゲームや動画編集はさすがに外付けGPUに適いませんが、チップセットでも△をつける必要がなかったのがポイントです」と語る(写真=中央/右)

 その勢いのままに、しばらくなりを潜めていた競合他社とのベンチマーク対決結果も披露した。ここでは「3GHzデュアルコア対決!」というテーマで、Athlon II X2 250対AMD 785Gマシンと、Core 2 Duo E8400対Intel G45 Expressマシンの性能を比較。Windows 7のエクスペリエンスインデックスの値はすべての項目がほとんど並んでいたものの、4種類のゲームベンチマークでは、「モンスターハンター フロンティア」以外の3タイトルでAMDマシンが圧倒的なハイスコアを叩き出したという。

 また、サイバーリンク「MediaShow Espresso」による動画の形式変換時間を比較した場合も、平均で281%の処理速度が確認できたと発表。土居氏は、Athlon II X2 250が8000円弱、Core 2 Duo E8400が1万6000円前後で売られている現状もついても言及し、「これだけの性能差と価格差があって、何で競合さんを選ぶのか私には分からない」と過激な発言で会場を沸かせた。

og_akibai_008.jpgog_akibai_009.jpgog_akibai_010.jpg ベンチマーク対決に使った2台のマシンの構成。CPUとマザーボード以外の仕様はそろえている(写真=左)。ゲームベンチマークの結果(写真=中央)。MediaShow Espressoによる動画変換テストの結果。YouTube形式への変換時間の差が特に激しい(写真=右)

PowerPointやPremiere、Acrobatの処理も快適になる

 シーン別のAMD 785Gの実用性解説でユニークだったのは、ビジネス向けアプリケーションでも描画処理に役立つという説明だ。Windows 7でPowerPoint 2007を使う場合は、プレゼンシート上でUVDが使えるため、フルHD動画を張り付けても快適に再生できるという。また、Acrobat Readerでも「2Dアクセラレーション」を有効にすることで、画像の描画処理が快適化するという。

 土居氏は「フルHD液晶も安くなっているので、今後はビジネスの場でもHD動画や高解像度な写真を活用する機会が増えると思います。そうしたときに、快適に処理できる環境がそろっていれば設備をフル活用できるでしょう」と話していた。

 なお、協賛メーカーのセッションでは、アドビシステムズが登壇。動画編集ソフト「Premiere CS4.0」で、AMD専用のエンコーダーを使うことにより、動画変換時間を約4分の1まで短縮できたと解説していた。

og_akibai_011.jpgog_akibai_012.jpgog_akibai_013.jpg PowerPoint 2007の「ハードウェアアクセラレータを使用する」にチェックを入れるとUVDが使えるようになる(写真=左)。ビジネスで便利に使える機能をまとめて紹介していた(写真=中央)。アドビ システムズのセッション。フォトレタッチソフト「Photoshop CS4.0」の操作性の良さもアピールしていた(写真=右)

og_akibai_014.jpgog_akibai_015.jpgog_akibai_016.jpg 会場には、ギガバイトやMSI、ASUSTeK、JetWay、FOXCONNといった各ベンダーのAMD 785Gマザーが展示されていた

og_akibai_017.jpgog_akibai_018.jpgog_akibai_019.jpg

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