先週は、絶妙な価格でヒットを飛ばした2つの新製品が目立っていた。1つは、ドスパラ秋葉原店に入荷した、LITEONのBD-ROMドライブ「iHOS104-06」だ。CD/DVDもリード専用のSerial ATA接続の5インチドライブで、価格は7980円となる。なお、再生ソフトウェアとして「PowerDVD BD edition」もバンドルされている。
BDドライブはデスクトップ向けの書き込み対応モデルが2万円以下で複数売られており、リード専用では1万円を切るモデルもある。また、ノートPC向けに製造されたスリムドライブ型では、1万円以下でDVDスーパーマルチ機能を備えたBD-ROMドライブも店頭に並んでいる。しかし、iHOS104-06はこれらのモデル以上に好調に売れているという。
ドスパラ秋葉原本店は「7980円という価格が現在のBDドライブのニーズにぴったりハマったことが大きいと思います。1万円以下は『探せば見つかる』という状況なので、それほど訴求力は強くありません。9000円以下でも効果は薄いでしょう。今は8000円以下というラインから急に動き出すという感じがします。ただ、これが6980円で売られたとしても、現在の好調ぶりとそれほどの差は出ないと思います。そういう意味で、価格設定が絶妙なモデルだと思いますね」と話していた。
もう1つは、AOpenから登場したRADEON HD 4850カード「XIAi AF4850-512XD3 Green」だ。2段占有型のクーラーを備えており、GDDR3メモリを512Mバイト搭載している。価格は1万2000円以下で、補助電源コネクタがない省電力仕様となっている。
補助電源なしの省電力版グラフィックスカードは、GeForce 9600 GTなどを搭載したモデルが多数出回っているが、RADEON HD 4850を採用したモデルでは初となる。XIAi AF4850-512XD3 Greenはメモリクロックのみ、200MHz下げた1.8GHzとしているが、そのほかの仕様は標準構成としており、「通常版との性能差が実質的にほとんどないのが魅力ですね」(パソコンショップ・アーク)という。
順調に売れている背景について、ツートップ秋葉原本店は「補助電源不要なら昔から使っている電源ユニットをそのまま使える可能性が高いので、自作ユーザーだけでなく、メーカーPCユーザーにも需要があります。さらにXIAi AF4850-512XD3 Greenは通常版との性能差と価格差が少ない点が魅力といえます。グラフィックスカードだけ差し替えて、手軽にマシンをグレードアップしたいという人には最適なアイテムでしょう」と話していた。
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