「価格やイメージでなく、“性能”で選ばないか?」──ジャスト、セキュリティスイート「Kaspersky 2010」発表1本で2台までOK、“7”も対応保証(2/2 ページ)

» 2009年09月01日 20時26分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
前のページへ 1|2       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

未知の脅威に対する防御を強化、さらに1つで2台まで使用可能に

 Kaspersky 2010は、2008年10月に発売されたKaspersky Internet Security 2009を“より強固”にした後継版として展開する。マルウェア対策向けの高度なアプリケーションルール設定(HIPS)技術や未知の脅威に関する情報を収集する「カスペルスキーセキュリティネットワーク(KSN)」を強化しながら、実環境に影響を及ぼさない「仮想実行スペース」機能、約70%短縮したスキャン時間、危険と思わしきサイトへのアクセスを未然に防ぐ「危険サイト診断」、ゲーム中の対策動作を自動化する「ゲームモード」などを新たに搭載した。

photophotophoto シンプルで軽快なユーザーインタフェースは従来どおり。既知の脅威はもちろん、未知の脅威からも保護する。未知の脅威は緊急検知システムにより約40秒で情報を更新、定義ファイルは平均約45分に1回と、高い頻度で日々更新される

 KSNは全世界のユーザーから未知の悪意ある脅威情報を収集し、解析する同社基幹となるシステムだ。収集し、解析した脅威データベースをもとに“約40秒”で新たな脅威に対応し、反映する「緊急検知システム」、アプリケーションの挙動を関しし、悪意のある動作を検知・防御するヒューリスティック技術「プロアクティブディフェンス」を統合し、既知の脅威はもちろん、未知の脅威も事前に守る仕様を大きな特徴とする。

 新機能の「仮想実行スペース」は、サンドボックス技術を活用した仮想隔離空間でアプリケーションを実行する、新たな予防機能。未知のソフトウェアのインストールや実行時、あるいは疑わしいサイト閲覧時など、“万が一”時に悪意アルプログラムが作動してもOSに影響を及ぼさない。このほか、ゲームプレイ中にセキュリティ作業処理の影響を及ぼさない「ゲームモード」もゲームユーザーの声を反映して備えた。ウィンドウのポップアップ非動作や処理の自動化、スケジュールされたスキャンや更新処理をスキップする機能を設ける。

photophotophoto 未知の脅威も、KSNを利用して収集したデータベースと照合して検証することで、約40秒で緊急検知システムに反映される。プロアクティブディフェンス機能も提供時間が短縮する定義ファイル更新型に進化した。未知のソフトウェア使用や疑わしいサイトの閲覧時に、隔離された仮想環境で実行できる「仮想実行スペース」機能も備えた
photo 1本で、2台(のWindows PC)分使える

 なお、今回のKaspersky 2010より、1パッケージで2台までアクティベーションできるようになった(製品化キーが2つ付属)。メインユーザー層はメインのPC(デスクトップPC、自作PCなど)とサブPC(モバイルノートPCなど)など、2台のPCを実運用するシーンが多い。「そのようなユーザーの声に応える」(横井部長)ための対処だという。

 対応OSは、(発売時点では)Windows Vista/XP(SP2以上)。Windows 7対応も保証され、正式対応は2009年12月上旬にダウンロード提供で行う予定だ。「(Windows 7の発売は10月22日だが)日本語ローカライズなど、セキュリティソフトだけに“完全対応”を目指すため、少しタイムラグが少し出てしまう。ただ、12月は“これ以上遅くなることはない”日程。それより提供スケジュールは早めたい」(川合社長)。なお、正式対応以前でもWindows 7(RC版やRTM版含む)にインストールして使用することは可能のようだが、あくまで動作状況を全て検証・確認した上で「対応」としたいという。

 製品ラインアップは以下のとおり。


製品名 Kaspersky Internet Security 2010
1年版パッケージ 6800円
1年版ダウンロード 4680円
1年版製品化キー(追加アクティベート用) 4680円
2年版パッケージ 1万500円
2年版ダウンロード 8380円
2年版製品化キー 8380円
6台版パッケージ 2万円
10台版パッケージ 3万2800円
23台SMB版 8万1200円
更新キー 1年 3900円
更新キー 2年 7600円
無償バージョンアップ開始 2009年10月6日
発売 2009年10月16日

“2010”発売まで、「もう1つライセンスキー付与」特典も

photo 現バージョンの購入で「もう1台分使えるアクティベートキー」がもらえるキャンペーンも実施する

 このほか、2009年9月2日から現バージョン「Kaspersky Internet Security 2009」購入者に“ライセンスをもう1台分”付与する購入特典キャンペーンも実施する。

 対象は2009年9月2日〜10月15日の期間にKaspersky Internet Security 2009パッケージ版/ダウンロード版/製品化キーを購入したユーザーとなる。



前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月16日 更新
  1. 「JBL Tune 310C USB」レビュー USB Type-C接続×ハイレゾ対応でAndroidスマホやiPhone 15シリーズにもお勧め! (2024年04月15日)
  2. Amazonのタイムセールが「スマイル SALE」に変更 4月19日からゴールデンウィークセール開催 (2024年04月13日)
  3. アキバでは散りはじめた桜 それでも桜デザインが注目を集める理由 (2024年04月15日)
  4. Googleが生成AI向け独自CPU「Google Axion」プロセッサを発表/Intel N100を採用した超小型コンピューティングモジュール「LattePanda Mu」 (2024年04月14日)
  5. Synology「BeeStation」はNASより便利な一面も 家族の“秘密”も守れるストレージ、共有リンクや写真管理もある (2024年04月16日)
  6. これを待ってた! ロープロ版GeForce RTX 4060搭載カードがASUSから登場! (2024年04月13日)
  7. 玄人志向、M.2 NVMe SSDを2枚装着可能なUSB外付けスタンド クローン作成も可能 (2024年04月15日)
  8. 自宅の「スマートロック」にありがちな誤解 家から締め出されないために心掛けている実践的な5つのこと (2024年04月12日)
  9. 8コア16スレッドのRyzen 9 7940HS×Radeon 780M搭載! 片手で握れるミニデスクトップPC「GEEKOM A7」の“強さ”をチェック! (2024年04月10日)
  10. 「SwitchBot ハブ2」と「ハブミニ(Matter対応)」のMatter機能がアップデート 多くの同社製デバイスがホームアプリで操作可能に (2024年04月13日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー