AMDの最新プラットフォームを画像でチェック──ギガバイト「GA-MA785GPMT-UD2H」フォトレビューイマドキのイタモノ

» 2009年09月02日 17時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]

microATXとAMD 785Gで小さくても多機能なPCを

 すでに、“DX10.1対応”統合型チップセット「AMD 785G」の意外なお得度でも紹介しているように、AMDが8月4日に発表した統合型チップセットの新モデル「AMD 785G」を採用したマザーボードがPCパーツショップの店頭に並び始めている。AMDの発表当初、準備ができずにAMDの発表と同時に製品が出荷できなかったマザーボードベンダーも少なからずあったが、そういう状況で、5種類ものモデルを一気に発表しただけでなく、早い段階で店頭に姿を見せていたのがギガバイトの製品だ。

 ギガバイトでは、AMD 785G搭載モデルとしてAM3とDDR3メモリに対応した「GA-MA785GT-UD3H」「GA-MA785GPMT-UD2H」と、AM3とAM2+に対応してDDR2メモリを利用できる「GA-MA785G-UD3H」「GA-MA785GM-US2H」「GA-MA785GPM-UD2H」を用意した。それぞれの概要については、「GIGABYTE、AMD 785G搭載のATX/microATXマザー5製品を発表」に詳しいが、今回は、その中から「GA-MA785GPMT-UD2H」を画像を中心に紹介しよう。

microATXフォームファクタでAM3とDDR3を採用した「GA-MA785GPMT-UD2H」

 GA-MA785GPMT-UD2Hは、AM3対応でDDR3が利用できる2モデルのうちのmicroATXフォームファクタのモデルで、実売価格は1万5000円前後。なお、microATXフォームファクタでDDR2対応モデルには「GA-MA785GPM-US2H」と「GA-MA785GM-US2H」があり、実売価格はそれぞれ1万2500円前後と1万400円前後になる。GA-MA785GPMT-UD2HとGA-MA785GPM-US2Hは、チップセットに統合されたグラフィックスコアのRadeon HD 4200専用ローカルグラフィックスメモリとして利用できるサイドポートメモリを128Mバイト搭載する。

 GA-MA785GMT-UD2Hに用意されたメモリスロットは4基で、先ほども説明したようにDDR3が利用できる。サポートするメモリクロックはPhenom IIに統合されたメモリコントローラでサポートされているDDR3-1333/1066/800以外に、オーバークロックで設定されるDDR3-1666もギガバイトは独自にサポートしているのが特徴だ。

メモリスロットは4基用意されている。DDR3-1333/1066/800に対応するほか、オーバークロックでDDR3-1666以上の設定もサポートするという(写真=左)。サイドポートメモリはDDR3-1333MHz動作、容量128Mバイトのエルピーダ製チップを採用していた。ノースブリッジ用ヒートシンクの下に隠れているが、サイドポートメモリとヒートシンクは接していない

ギガバイト自慢の付加機能はもちろんOK

 ギガバイトはCOMPUTEX TAIPEI 2009でもアピールしていたように(詳細は2009年は「Smart6」+αで勝負するGIGABYTEのマザーボードを参照のこと)、自社開発のマザーボードに独自開発の機能を付加している。GA-MA785GMT-UD2Hにも、「Dual BIOS」や2オンス銅板を組み込んで冷却性能を向上させる「Ultra Cool」、日本製コンデンサを搭載して5万時間耐久動作を保証するなど、耐久性を訴求する「Ultra Durable 3」、そして、省電力を向上させる「EASY ENEGY SAVER」などを導入した。

 GA-MA785GPMT-UD2Hの電力供給回路は、CPU用4フェーズ+ノースプリッジ1フェーズの構成を採用する。電力供給回路部分はヒートシンクを載せておらず、むき出しになっているほか、ノースプリッジとサウスブリッジの放熱もそれぞれ独立したヒートシンクのみでファンを使っていないなど、重厚なクーラーユニットが多い最近のマザーボードとしては、珍しい軽量級の冷却機構を採用する。

電圧供給回路はCPU駆動電圧用が4フェーズに(CPUに統合された)ノースプリッジ用1フェーズで構成される(写真=左)。VWMコントローラにはインターシルの「ISL6324A」が使われている。Phenomで導入されたSplit Planeに対応したデュアルパワーコントローラで4フェーズのCPUコア駆動電圧の制御とシングルフェーズのノースブリッジ供給電圧の制御が行える(写真=右)

マザーボードのハードウェアステータスの取得にはITEの「IT8718F-S」を利用している(写真=左)。ギガバイトのマザーボードでおなじみの「Dual BIOS」を収録した2つのBIOS用チップ(写真=右)

 前回のフォトレビューで取り上げた「785GM-E65」と同様(詳しくは「購入前にAMD 785Gマザーを予習しよう──MSI「785GM-E65」フォトレビュー」を参照)、GA-MA785GPMTもmicroATXフォームファクタなので、用意されている拡張スロットはPCI Express x16が1基にPCI Express x1が1基、そして、PCIが2基と数が限られている。Serial ATAは基板に5基あるほか、バックパネルにeSATAが1基搭載する。

 バックパネルには、ほかにもUSB 2.0が6基、光オーディオ出力(角型)、ギガビット対応有線LAN、IEEE1394(6ピン)、7.1チャネルHDオーディオ出力が設置されている。また、785GM-E65と同様に、画像出力インタフェースとして、アナログRGB出力、DVI-D、そして、HDMIをそろえている。

バックパネルには、アナログRGB出力、DVI-D、HDMIといった画像出力インタフェースのほかに、eSATA、IEEE1394など、充実している(写真=左)。基板に用意されたSerial ATAは5基。ヒートシンクに隠れているサウスブリッジは、SB710を採用している(写真=右)

IEEE1394のコントローラは「TSB43AB23」を利用する
サウンドコントローラは、MSIの785GM-E65と同じ「ALC889」を使っている
ギガビットLANのコントローラは定番ともいえるRealtekの「RTL811C」を載せていた

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