Core i7を“ターボブースト”!──Intel P55プラットフォームのミニタワーPC、「Endeavor MR6500」の実力は?8万円台から始める“Lynnfield”(1/2 ページ)

低価格で省スペース、なのに“高速”で拡張性もばっちり──。最新の“P55”プラットフォームをいち早く採用した“自作PCキラー”なデスクトップPC「Endeavor MR6500」の実力やいかに。

» 2009年09月16日 10時00分 公開
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最新CPU、LGA1156対応Core i7をいち早く採用

photo リーズナブルなのに、ハイエンド構成も選択できるミニタワーPC、エプソンダイレクトの「Endeavor MR6500」。標準構成価格は8万8200円から

 デスクトップ型ながらコンパクトで高性能、かつ柔軟な拡張性も備えるエプソンダイレクトのMRシリーズに注目の最新モデル「Endeavor MR6500」(以下、MR6500)が登場した。従来のMR6000の後継モデル(MR6000も継続販売)にあたり、基本システムに開発コード名“Lynnfield”のCore i7/Core i5と、Intel P55 Expressチップセットをいち早く採用した新世代のパフォーマンスが期待できる。早速その詳細を見ていこう。

 MR6500の最大の特徴は、開発コード名“Lynnfield”の名で呼ばれていた最新CPU、LGA1156ソケット対応Core i7ないしCore i5を採用したことだ。このLynnfieldは、従来からあるLGA1366のCore i7(開発コード名:Bloomfield)と同じNehalemアーキテクチャを採用したCPU。サーバ用途も意識していたBloomfieldに対し、Lynnfieldはマルチソケットシステムを想定したシステムバスを省きつつ、コンシューマーPC向けに最適化した特徴がある。

 そしてLGA1366のCore i7に匹敵する性能を備えながら、消費電力や発熱量がグッと低く、扱いやすいのが大きなメリットだ。消費電力の目安となるTDPは、LGA1366版Core i7の130ワットに対し、新しい“Lynnfield”版は95ワットに下がっている。しかも、これまでチップセットのノースブリッジが担っていた機能も統合されたため、95ワットという値はチップセットも含めたものになる。これを考慮すると、純粋なCPU1つあたりの電力はもっと低いと考えられる。ハイエンド指向のコンシューマーPCユーザーにとって、“新世代Nehalemアーキテクチャの本命”といえる存在がいよいよ登場したと言っても過言ではないだろう。

 さて、そんな“Lynnfield”CPUを選択できるMR6500は、定格動作クロックが2.93GHzとなるCore i7-870を筆頭に、2.8GHzのCore i7-860、2.66GHzのCore i5-750と、計3種類のクアッドコアCPUを選択できる。中でもCore i7は、1コアにつき2つのスレッドを同時実行するHyper-Threadingをサポートしており、マルチスレッドに最適化されたアプリケーションにおいて動作クロック差以上の高い性能が期待できる。


photophoto CPUは、開発コード名“Lynnfield”のCore i7かCore i5を選択できる。評価機のCPUはCore i7-870だ。メモリはDDR3 SDRAM(PC3-10600)を採用し、現時点でMR6500は最大4Gバイトまで実装できる
photophotophoto 評価機に搭載するCore i7-870の動作クロックは2.93GHzだが、“Intel Turbo Boost Technology”によりスペック以上(最大3.6GHz)に「クロックアップ」する。定格クロックの2.93GHz動作時(左)、3.45GHzまでクロックアップしたSuperPI実行時の値。同じくCINEBENCH R10実行時は約3.2GHzで動作した(中)。一方、アイドリング時は消費電力を抑えるため、積極的にクロックを下げる。アイドリング時は約1.3GHzに落ちていた(右)
photophoto MR6500で選択できるCore i7-870と同860はHyper-Threadingをサポートする。4つの物理CPUコアがそれぞれ2つの論理CPUコアとして動作し、最大8スレッドの同時処理を可能とする。今回の評価機はRadeon HD 4850B搭載グラフィックスカードを選択した
photophotophoto MR6500評価機のデバイスマネージャ画面。合計8コア分(クアッドコア×Hyper-Threading)のCPUが認識される

マザーボードも当然最新仕様、各種パーツはBTOで柔軟に構成可能

photo 最新のIntel P55 Expressチップセット搭載microATXマザーボードを採用する。拡張スロットはメモリスロットを4基、PCI Express x16を1基、PCI Express x4を1基、PCIを2基備える

 新世代のCPUを搭載するだけに、マザーボードも当然最新のIntel P55 Expressチップセット仕様だ。

 拡張スロットは、DDR3 SDRAM対応メモリスロットを4基、PCI Express x16とPCI Express x4スロットを各1基ずつ、PCIスロットを2基という構成となっており、インテル製のギガビットLANチップ(Intel P55 Expressチップセット内蔵+PHY)、HDオーディオ機能をオンボードで実装する。背面には6基ものUSB 2.0ポート(前面にも3基)、1000BASE-T対応有線LAN、2基のPS/2ポート、マイク入力/ヘッドホン出力/ライン入出力などのインタフェースを備える。

 もちろん主要パーツは好みでカスタマイズできる。エプソンダイレクト製PCならではの豊富なカスタマイズメニューは健在だ。メモリはDDR3 SDRAM(PC3-10600)に対応し、容量は1Gバイトから4Gバイト(2Gバイト×2)まで選べる。データストレージは1.5TバイトHDD(Serial ATA 300MB/s 7200rpm)を筆頭に、1Tバイト、500Gバイト、250Gバイトと、4種類のHDDを用意し、2基のドライブを用いたRAID 0/1の構成も選択できる。


photo コンシューマーユーザー向けグラフィックスカードはRadeon HD 4850B、GeForce 9500GTから選択できる。評価機はRadeon HD 4850Bを選択した。HDMI、DVI-I、アナログRGB端子を実装する

 グラフィックスカードは、Radeon HD 4850B、GeForce 9500 GT、グラフィックスワークステーション向けのFirePro V3750から選択可能だ。中でも今回の評価に選択したRadeon HD 4850Bは、最新の3Dゲームタイトルも快適にプレイできる高い3D描画性能を備えるほか、H.264/VC-1/MPEG-2ハードウェアデコードやSD動画のアップスケーリングを行うHD動画再生支援機能「UVD2」を内蔵する、コストパフォーマンスの高いグラフィックスカードだ。PCの主な用途に、動画編集やエンコード、ハイビジョン映像の再生、3Dゲームなどを予定する多くのユーザーに勧められる。

 プリインストールOSは、Windows Vista Ultimate、同Business、同Home Premiumの32ビット版、そしてWindows Vista Businessのダウングレード権を利用したWindows XP Professionalから選択できる(2009年9月現在)。

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