大画面×スリムボディが新鮮なCULVノート――「UX50V」に迫るGPU切り替え機能も装備(2/3 ページ)

» 2009年09月16日 11時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
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デザイン重視の影響を受けたインタフェース構成

 端子類の内容や配置には、デザインを重視した影響が見られる。3基のUSB 2.0、メモリーカードスロット(SDメモリーカード/メモリースティックPRO/xDピクチャカード対応)、ヘッドフォン、マイク、HDMI出力、アナログRGB出力、有線LANと、内容についてはそこそこそろっているものの、前面や両側面はかなり絞りこんであるため、ほとんど端子類が配置されていない。

 これにより、2基のUSB 2.0とサウンド端子が手の回しにくい背面にあるのは、少々使いにくかった。また、左側面にあるUSB 2.0とカードスロットはカバー内に収められており、利用するたびにカバーを開ける必要がある。このカバーによって外観をすっきり見せており、ホコリなどの混入を防ぐ効果もあるが、USB 2.0ポートやカードスロットの利用頻度が高いユーザーにとっては煩わしく感じるだろう。もっとも、据え置きで使う場合は、USBハブや外付けのUSBデバイスを活用すれば、こうした問題をすぐに解決するので、大きな弱点というほどのものでもない。

 通信機能はIEEE802.11b/g/n(nはドラフト2.0準拠)の無線LAN、1000BASE-T対応の有線LANを搭載する。無線LANのオン/オフを切り替えるスイッチは左側面の奥にある。

前面にインタフェースは用意されていない(写真=左)。背面に主要な端子類が集中している(写真=右)

左側面にはワイヤレス通信のスイッチがあるほか、カバーの下にUSB 2.0とメモリカードスロットが配置されている(写真=左)。右側面にスロットインタイプのDVDスーパーマルチドライブを搭載する(写真=右)

UX50Vのデバイスマネージャ画面

大画面+テンキー付きキーボードでゆとりある入力環境

LEDバックライト付きの15.6型ワイド光沢液晶ディスプレイを搭載

 液晶ディスプレイのサイズは15.6型ワイド、画面解像度は1366×768ドット、画面のアスペクト比は16:9だ。ドットピッチに余裕があり、アイコンや文字の表示は大きく見やすいが、最大輝度は若干低めな印象がある。表面が光沢処理されているため、表示はくっきりとしている半面、外光は映り込みやすい。視野角については、特に上下方向が狭い印象がある。ディスプレイの角度は135度程度まで開くので、設置状況に応じてチルト角度を適切に調整することは可能だ。液晶フレームの上部には、130万画素のWebカメラを装備している。

 底面の前面側にはAltec Lansing製のステレオスピーカーを内蔵している。サラウンド機能のSRS Premium Soundも標準で搭載しており、スリムノートPC内蔵のステレオスピーカーとしてはなかなか迫力のあるサウンドが再生できる。

 キーボードはU20A同様、フラットなキートップの間に格子状パネルをはめ込んだ最近よく見られるスタイルを採用している。キーボードベゼルと同様、マットな質感のメタリックグレーで仕上げており、スリムに絞り込んだボディデザインとの相性がよく、デザインの特徴をより引き立たせている。

 ワイドなボディを生かしてテンキーを装備しているが、主要キーのキーピッチは約19ミリと広く打ちやすい。配列も比較的素直だが、強いていえば、カーソルキーの位置がテンキーにまたがっていて少々分かりにくくなっている点、Enterキーとテンキーの間隔が約5ミリとやや狭い点が少し気になる。また、強めにタイプするとキーボードがたわむ感触があり、特にテンキー側ではたわみが大きい印象を受けた。

 キーボードにはバックライトが実装されており、暗い場所でも快適な利用が可能だ。このキーボードバックライトは、センサーによって周囲が暗ければ自動的に点灯する。もちろん、ユーザーによる調整も可能だ。

 なお、電源オフ時にキーボード上部にある電源ボタン隣のボタンを押すと、インスタント機能の「Express Gate」が利用できる。これはWindowsを起動することなく、Linuxベースのメニューを8秒程度で立ち上げ、Webブラウズや音楽/静止画再生、Skypeなどが楽しめるといったものだ。主にモバイルシーンで即座にPCを使いたい場合に役立つ機能だが、UX50Vは基本的に据え置きで使うマシンなので、利用頻度はさほど多くないだろう。

キーボードは大ぶりのボディサイズを生かして、テンキーも備えている(写真=左)。キーボードにはバックライトが搭載されており、暗所では自動的に点灯する(写真=中央)。インスタント機能の「Express Gate」も利用可能だ(写真=右)

 ポインティングデバイスには、クリアパネルを張ったパームレストと一体化したデザインのタッチパッドを採用。一体化されている左右ボタンは特に操作しにくいとは感じなかったが、パッド部分の滑りはいまひとつだった。

 タッチパッドにはシナプティックスの多機能ドライバを導入しており、パッドの右辺と下辺を使った上下/左右スクロール機能が標準で有効になっている。そのほか、本体とボディカラーを共通化したホイール付きUSBマウスも付属する。

タッチパッドにはシナプティックスの多機能ドライバ(V7.2)が導入済みで、パッドの右辺/下辺をなぞることによる上下/左右スクロールが標準で有効になっている。そのほかユーティリティで設定することで、コーナーのタッピングにアプリケーション起動などを割り当てることができる

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