IDF 2009のShowcaseでは、IDF 2009のキーノートスピーチで紹介された新技術やコンセプトモデルが展示されていた。
3面サブディスプレイを搭載したノートPCのコンセプトモデルに関しては、似たようなサブディスプレイを活用するノートPCのコンセプトとしてMicrosoftのSide Showがあったが、UIの1つとして統合されているIntelのアイデアのほうがより洗練されているように思えた。
ノートPCをより便利に使う機能として、IntelはDisplayPortもプッシュしている。DisplayPortについては、Mini規格のバージョンがAppleのMacBookで採用しているが、これをノートPCの外部出力標準インタフェースとして活用しようというのがIntelの考えだ。そのメリットは帯域の広さや実装面にあるという。
Showcaseのデモでは、ノートPCに内蔵された1つのDisplayPortからハブを介して2つの液晶ディスプレイに分岐する形で接続し、2台のディスプレイとノートPCの液晶ディスプレイを合わせた3画面のマルチディスプレイ環境が紹介されている。DisplayPort以外でも、会議室のテーブルに置いたPCが無線で外部ディスプレイと接続し、その制御をタッチパネルから簡単に行えるデモも紹介された。視覚的にも分かりやすく、なかなか興味深いマンマシンインタフェースだ。
登場が間近に迫ったUSB 3.0も実機が展示されていた。USB 3.0をサポートするコントローラチップの出荷や製品の登場時期に関するニュースが紹介されているが(この詳細は“10倍速いUSB”を体験してきたを参照のこと)、IDF 2009では、実際の対応製品としてバッファローの外付けHDDが展示されていた。PCとの接続は専用の拡張カードを使っていたが、展示を行っていた富士通によると、実際にUSB 3.0ポートを内蔵したPCが2009年冬、もしくは、2010年春モデルに登場する見込みだという。パフォーマンス的にはSerial ATAインタフェースに匹敵するレベルだそうだ。
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