「日本のPC、高すぎます」──これでどうだ、エイサーの5万円台「Aspire Timeline」新シリーズ1366×768ドット+1.3キロ+8時間+デュアルコア+“7”搭載=5万円台(1/2 ページ)

» 2009年10月13日 18時23分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
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1366×768ドットの11.6型ワイド液晶+1.3キロ+8時間駆動+デュアルコアCPU+Windows 7=5万円台

photo “さらに”戦略モデル「Aspire Timeline AS1410」を手にする日本エイサープロダクトマーケティング部の稲川公裕シニアマネージャー(左)と日本エイサーのボブ・セン代表取締役社長。同社はオリンピックのワールドワイドスポンサードも開始するとし、オリンピックロゴをあしらった限定特別モデルも今後投入する

 日本エイサーは10月13日、Windows 7を搭載するacerブランドの新モデルを発表、2009年10月22日より順次発売する。

 「日本のPCは高すぎる。これならどうだと自信を持って言える」──日本エイサーのボブ・セン代表取締役社長は開口一番こう述べ、「そこに、“求めやすさ”がなかったからだ」と、不況の影響を含めて2008年度にNetbookカテゴリ以外が低迷した国内のPC市場について振り返る。

 今回の注目モデルは1366×768ドットの11.6型液晶+重量1.3キロ+8時間駆動バッテリー+Windows 7を搭載するAspire Timelineシリーズの新モデル「AS1410」だ。CPUにCULVプロセッサのCeleron SU2300(デュアルコア)を採用し、2Gバイトメモリや250GバイトHDD、そして64ビット版のWindows 7 Home Premiumを搭載して5万9800円(税込み)という価格を実現した。

 「Windows 7は一言で言うと“すごく合理化された”OSと評価している。これは、スピードとコストパフォーマンスを追求するエイサーの理念にも合致する。Windows 7と同様の“合理化”をテーマに、いかにコストパフォーマンスを最大限まで高めるか──をもっとも重要な要素に据えて開発した」(セン氏)


photophoto 1366×768ドットの11.6型ワイド液晶ディスプレイを備える小型軽量版Aspire Timeline「AS1410」。約8時間(省電力モード使用時)駆動するバッテリー搭載時の重量は約1.38キロで厚さ22.1ミリ(最薄部)。CPUはデュアルコアのCeleron SU2300を実装する
photophotophoto カラーはサファイアブルー、ダイヤモンドブラック、シーシェルホワイトの3色で展開する
photophoto 台数限定のオリンピックモデルやフェラーリモデル「Ferrari one FO200-Rb43」(こちらは、AMDのAthlon 64 X2/1.2GHzを搭載。2009年11月中旬以降発売で価格は8万円前後を予定する)

 このほか、Netbook「Aspire one」シリーズにディスプレイの解像度を1280×720ドットに高めた「Aspire one AOD250」、HD動画の再生支援機能を特徴にするAMD M880Gチップセットと15.6型液晶を備える「AS5542-M23」「AS5534-L34F」、NVIDIA IONプラットフォームと64ビット版Windows 7 Home Premiumを採用する小型デスクトップPC「AspireRevo ASR3610-A44」、Core 2 Duo E7600(3.06GHz)+6万円台から展開するスリムタワーデスクトップ「Aspire X5812」、Core i7搭載モデルも用意するハイエンドデスクトップ「Aspire M5802」「Aspire M5810」なども投入する。今回の新モデルは、Aspire one(32ビット版Windows 7 Starter)以外にすべて64ビット版Windows 7 Home Premiumを採用した点も特徴だ。

photophotophoto Windows 7 Starterと、よくあるNetbookより高解像度となる1280×720ドット表示に対応する10.1型ワイド液晶ディスプレイを備えて進化した「Aspire one D250」も注目モデルの1つ。価格は4万6800円から
photophoto AMD M880Gプラットフォームと15.6型ワイド液晶を備える「AS5542-M23」(想定実売価格:6万9800円前後)
photophotophoto Atom 330(1.6GHz)とNVIDIA IONを搭載する小型デスクトップPC「AspireRevo」。64ビット版Windows 7 Home Premiumを新たに採用した。価格は3万9800円から(左) Core 2 Duo E7600(3.06GHz)と10センチ幅のスリムボディを採用するミドルデスクトップPC「Aspire X5812」。価格は6万4800円からとリーズナブルで、20型ワイド液晶+地デジチューナー搭載の高機能モデルも用意する(中) Intel P55+Core i7+GeForce GTS250+Blu-ray Discドライブ構成も用意するハイエンドデスクトップ「Aspire M5800」シリーズ。価格は、Core 2 Quad Q8400搭載モデルで8万4800円から(右)
photo 11.6型ディスプレイの新Aspire Timelineで、従来のNetbook/スタンダードノート/モバイルサブノートには当てはまらない「新モバイルサブノート市場」開拓を推進する

 エイサーは日本市場において、acer、Gateway、eMachines、(Packard Bell以外の)3つのブランドを用い、地域やユーザーセグメント、ユーザーニーズごとにマルチブランド・マルチシリーズ展開を行う戦略をとっている。PCの普及率が頭打ち傾向のある1台目の新規需要より「買い増し需要」を重視し、多岐に渡るユーザーニーズをまかなうための製品群を幅広く用意していく考えだ。

 とくにCULVプロセッサを搭載し、安価な価格設定が特徴の「Aspire Timeline」シリーズは、Netbook“以上のパフォーマンス”を望み、スタンダード(A4クラス)ノートPCより“快適な使い勝手”、12.1型クラスのモバイルサブノートPCより“コンシューマー向け”とする「新モバイルサブノート」という、“従来カテゴリではまかなえなかった、ニーズのすき間を埋める”カテゴリを担うモデルとなる。既存のモバイルサブノートPCより、単純に“低価格”ではなく、あえて“よりコンシューマー向け”とうたうのは「価格帯を下げることで、コンシューマー(個人)ユーザーにとって“まさにこういうものがほしかった”と思ってもらうことで、国内PC市場も大いに活性化させたい」(日本エイサー プロダクトマーケティング部の稲川公裕シニアマネージャー)という願いを込めたためだという。

 「11.6型の新Aspire Timelineはこのようにほぼカンペキな仕様。“パーフェクトバランスノート”と呼んでほしい」(稲川氏)

 「実は今回、タッチパネル搭載液晶一体型デスクトップ“Gateway one”なども発表する予定だったが、(先日、日本列島に上陸した)台風の影響で到着が遅れてしまった。これらは後日改めて発表したいが、このようなことも含めて今回発表したモデルは、“台風の目”というべき製品だ」(セン社長)

photophoto エイサー各ブランドが担うユーザーセグメント(左)。(台風の影響で、今回は発表を見送った)Windows 7+タッチパネル搭載の液晶一体型新モデル「Gateway one」も近日登場する(右)
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