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エプソン、3LCD方式のビジネスプロジェクター計7モデルを一挙投入C2FINEのWUXGAモデルも(1/2 ページ)

» 2009年10月28日 08時15分 公開
[前橋豪,ITmedia]

ビジネスプロジェクターの製品ラインアップは全23モデルに

 エプソンは10月27日、「オフィリオ」ブランドのビジネス用プロジェクター7モデルを発表した。常設用の大型機「EB-Z」シリーズ2モデル、明るさと可搬性を両立した「EB-19」シリーズ4モデル、モバイル機1モデルを11月上旬より順次発売する。いずれも3LCD方式を採用した液晶プロジェクターで、製品名、価格、発売日は下表の通りだ。

オフィリオプロジェクターの新モデル
製品名 解像度 明るさ 重量 価格 発表時期
EB-Z8000WU WUXGA 6000ルーメン 約22キロ オープン(予想実売220万円前後) 11月下旬予定
EB-Z8050W WXGA 7000ルーメン 約22キロ オープン(予想実売120万円前後) 12月下旬予定
EB-1925W WXGA 4000ルーメン 約3.5キロ 39万8000円 11月中旬予定
EB-1920W WXGA 4000ルーメン 約3.4キロ 35万8000円 11月下旬予定
EB-1915 XGA 4000ルーメン 約3.5キロ 35万8000円 11月中旬予定
EB-1910 XGA 4000ルーメン 約3.4キロ 32万8000円 11月上旬予定
EB-1724 XGA 3000ルーメン 約1.8キロ オープン(予想実売14万円前後) 11月中旬予定

 新製品の目玉となるのは、ラインアップに新たに追加された天つり常設用のEB-Zシリーズだ。「EB-Z8000WU」と「EB-Z8050W」の2モデルが用意され、どちらも大学などの講堂や大会議室、ホールへの導入を想定している。EB-Z8000WUは明るさ6000ルーメンに対応し、3LCD方式では初めてとなるWUXGA(1920×1200ドット/0.94型パネル)の高解像度ワイド液晶パネルを採用。EB-Z8050Wは明るさ7000ルーメンに対応し、解像度はWXGA(1280×800ドット/0.95型パネル)だ。

左が「EB-Z8000WU」、右が「EB-Z8050W」

 液晶パネルは同社のホームシアター向けプロジェクター「dreamio」に使われている無機垂直配向のC2FINE技術を採用。オートアイリス使用時でコントラスト比5000:1を実現し、黒の締まった映像を投写できる。また、同社のビジネス向けプロジェクターでは初めてカラーバランスを整える「エプソンシネマフィルタ」を内蔵し、同フィルタが適用されるシアター/sRGBモードでの色再現性を高めている。

 1.61倍ズームレンズ(F1.65〜2.51、f=36〜57.35ミリ)を標準搭載し、電動でのズーム/フォーカス/レンズシフト調整が行える。オプションで6種類の交換レンズも用意されている。ランプは同社初の2ランプ光学システムを搭載し、片方のランプが不意に消灯しても投写し続けることが可能だ。放熱面では液冷クーリングシステムの導入により、動作温度を0〜45度に抑えた。天つり金具も専用設計で、低天井用と高天井用に2タイプを用意する。

 インタフェースはD-Sub、5BCN、1BCN、S-Video、DVI-D、HDMIの各映像入力、D-Subの映像出力、有線LANなどを装備。本体サイズは534(幅)×734(奥行き)×167(高さ)ミリ、重量は約22ミリだ。

EB-Z8000WUとEB-Z8050Wの外観上の特徴(写真=左)。C2FINE技術の液晶パネルを採用することで、画質にもこだわった(写真=中央)。2ランプ光学システムと液冷クーリングシステムで、信頼性と放熱性を向上(写真=右)

6種類の交換用レンズや2タイプの天つり金具を用意している

 EB-19シリーズを構成する「EB-1925W」「EB-1920W」「EB-1915」「EB-1910」は、同社が「多機能パワーモデル」と呼ぶハイスペックなラインで、4000ルーメンの明るさを確保しつつ、重量を約3.4〜3.5キロに抑えているのが特徴。主に大会議室などにプロジェクターを持ち運んで利用するユーザー向けだ。解像度はEB-1925WとEB-1920WがWXGA(1280×800ドット/0.74型パネル)、EB-1915とEB-1910がXGA(1024×768ドット/0.7型パネル)に対応する。コントラスト比はいずれもオートアイリス使用時で2000:1だ。

左が「EB-1925W」、右が「EB-1920W」

左が「EB-1915」、右が「EB-1910」

 EB-1925WとEB-1915は縦横の台形ゆがみ補正とフォーカス調整をスクリーンに合わせて自動で行う「かんたんセットアップ」機能を装備。また、壁面などに投写した場合、ボディの傾きや移動を内蔵センサーが検知し、映像のゆがみを自動的に補正し、フォーカスも自動調整する「自動タテヨコ補正」機能も備えている。

 そのほかの主な機能は4モデルで共通だ。USBケーブルを接続するだけで投写を開始する「USBディスプレー」、クールダウンせずに電源ケーブルを抜いて片付けられる「ダイレクトシャットダウン」、ユーザーに排気があたらない前面排気機構、出力10ワットのスピーカーなどを備えている。

 レンズは1.6倍ズーム(F1.75〜2.42、f=24〜38.2ミリ)を採用。ズームは手動式となっており、フォーカスはEB-1925WとEB-1915が電動式、EB-1920WとEB-1910が手動式だ。インタフェースはD-Sub×2、RCA、S-Video、USB(USBディスプレイ用)の映像入力とD-Subの映像出力、有線LANなどを装備し、EB-1925WとEB-1915はHDMIの映像入力も搭載する。

 本体サイズは357(幅)×257(奥行き)×86(高さ)ミリ、重量はEB-1925WとEB-1915が約3.5キロ、EB-1920WとEB-1910が約3.4キロだ。

EB-19シリーズの外観上の特徴(写真=左)。オプションの書画カメラ「ELPDC06」との接続もサポートする。光効率を高めたE-TORLランプを搭載し、明るさは従来機から500ルーメン向上した(写真=中央)。4000ルーメンクラスでは軽量なボディを採用し、専用キャリングケースも付属する(写真=右)

EB-1925WとEB-1915は「かんたんセットアップ」と「自動タテヨコ補正」の機能を備えている(写真=左)。「USBディスプレー」や「ダイレクトシャットダウン」、日本語表記のメニュー、無線LAN接続のサポート(EB-1925WとEB-1915のみ)など、使い勝手に配慮している(写真=中央)。EB-1925Wのインタフェース(写真=右)

「EB-1724」

 「EB-1724」は重量約1.8キロのモバイル向けモデル。液晶パネルサイズは0.7型、解像度はXGA(1024×768ドット)、明るさは3000ルーメン、コントラスト比はオートアイリス使用時で2000:1だ。短焦点の1.2倍ズームレンズ(F1.6〜1.7、f=16〜19ミリ)を搭載し、ズームとフォーカスは手動式となっている。

 インタフェースは映像入力にD-Sub、RCA、S-Video、USB(USBディスプレイ用)を装備。本体サイズは284(幅)×202(奥行き)×65(高さ)ミリだ。

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