稼働中の温度 | |
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キーボード面(左/右) | 30.1度/28.6度 |
パームレスト(左/右) | 28.8度/27.4度 |
ボディ裏面(左/右) | 36.6度/32.4度 |
排熱口 | 38.3度 |
(参考)机上 | 27.2度 |
※室温約27度 ※高負荷テスト+HDD内検索を10分間行った後に計測 |
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そして「熱くならない」。
室温約27度の屋内において、CINEBENCH R10テスト+HDD内検索を10分間行った後に各場所の温度を計測したところ、キーボード面は約30.1度、パームレスト部は約28.8度、裏面は約36.6度、排熱口付近は約38.1度となった。システムボードを配置する本体の左側の温度が数値的には若干上昇するものの、大差はない。
また、裏面も36.6度ほどの上昇にとどまる。ヒザにおいて使用する場合も、熱による苦痛はそれほど感じないだろう。これら特性は、頻繁にモバイル環境でノートPCを使うユーザーにとって“不快・不便に思う”ことが1つ減るため、特に好ましいと思えることだろう。
AS1410は(日本市場向けモデルでは)同じAspire Timelineシリーズながら、13.3型ワイドの液晶ディスプレイを搭載するAS3810Tとは別モノだ。基本スペックのほかに、“カッチリ金属質”だったボディやデザインの傾向、キーボードの質感はかなり薄まり、互いを見比べると若干のチープな印象は確かに受ける。
とはいえ、単体で使用するにあたって何か困ることがあったかと問われたら、「ほぼない」と言える。昨今の国内におけるモバイル用途おいて、個人的には3Gデータ通信あるいはモバイルWiMAXモジュールも「どうせなら標準内蔵化」という要望はあるが、そのままの価格ではそれは少し難しい(よくある他社のWiMAX内蔵モデルは、1万円増くらいだ)。それより、数年前に20万円以上で購入した「標準電圧版Core 2 Duoを搭載する、12型クラスのモバイルノートPC」の(たまにある重い処理時の)パフォーマンスと、AS1410の“普通”に使えるスペック、そして軽さやバッテリー駆動時間を秤にかけるとどうだろう。しかも、価格は5万9800円だ。
NetbookやAtom搭載ミニノートPCより快適、よくあるモバイルノートPCとほぼ同等の使い勝手ながら、軽く、長時間駆動。それなのに安価、しかも激安。AS1410は、かつて「こうなってくれれば」と多くの人が思い描いた理想のノートPC──そんな1台に仕上がっているのではないだろうか。
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