「不要なものがない、世界で最も優れたコンシューマー向けデスクトップPC」iMac製品担当者に聞く(4/4 ページ)

» 2009年11月04日 11時37分 公開
[林信行,ITmedia]
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11月には「Core i5」「Core i7」搭載モデルも登場

――新iMacはパフォーマンス的にも非常に魅力がありますね。

スメルツァ そうですね。CPUにしても、これまでのiMacは最大3.06GHzでしたが、最新iMacは3.33GHz動作のIntel Core 2 Duoになっています。21.5型の基本モデルは高性能なNVIDIAのGeForce 9400M統合型グラフィックチップで駆動していますが、これとは別にATI Radeon HD 4670搭載モデルも用意しており、こちらは4倍のグラフィックスパフォーマンスを発揮します。これはゲームをはじめ、あらゆる負荷の大きい画像処理に向いている構成です。

 一方、27型モデルでは、このATI Radeon HD 4670が標準になっていますが、それに加えATI Radeon HD 4850搭載モデルも用意し、こちらはiMac史上最速のグラフィックス性能を実現してくれます。

 新iMacは21.5型モデルも27型モデルも4つのSO-DIMMスロットを用意しており、最大16Gバイトまでのメモリを搭載できます。また内蔵HDDの容量も最大2Tバイトまで引き上げられました。

 と、ここまでは出荷済みのモデルの話で、新iMacにはまだ出荷していない構成があります。CPUにIntel Core i5またはCore i7を採用したモデルです。これらのモデルはGPUにATI Radeon HD 4850を搭載したハイパフォーマンス構成です。

 Core i5及びBTOで用意されているCore i7は、いずれも真の4コアパフォーマンスをもたらすCPUです。Mac Proが採用するXeonというCPUはインテルのNehalemと呼ばれるマイクロアーキテクチャに基づいているのですが、Core i5、Core i7も同じマイクロアーキテクチャです。これらのiMacは標準構成のiMacに比べて最大で2倍高速となっており、映像関係を含む本格的なプロユーザーはもちろん、ハイエンドのコンシューマーにも理想のCPUだと思っています。

※記事初出時、新型iMacに搭載されるメモリスロットの数を3つと記述しておりましたが、正しくは4つです。おわびして訂正いたします。

――実際にどのような状況で2倍近いパフォーマンスを発揮できるのでしょうか。

スメルツァ 我々の“2倍”という公称値は、ただのベンチマークテスト専用ソフトの結果ではなく、実際にアドビのAfter EffectやFinal Cut Studioといったアプリケーションを動かしたときのパフォーマンスから割り出した数字です。

 Intel Core i5、i7にはTurbo Boostという機能も搭載されており、4つのコアのすべてを使っていない時は、稼働中のコアをより高クロックで動作させるので、これらの上位版iMacではどんな操作をしているときでも高いパフォーマンスが得られると思います。このiMac上位版は11月に出荷されます。

――最高の美しさと、最高のパフォーマンスを両立、かなり欲しくなってしまいました。最強のラインアップと言うだけあって、今回のMacは、MacBookも含めて、どれを買ったらいいのか、かなり悩まされそうです(笑) 

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