ナナオ、“解像度強調”技術搭載の23型フルHD液晶「FlexScan EV2334W-T」VAパネル、HDMI搭載

» 2009年11月04日 15時15分 公開
[ITmedia]
ボディカラーはブラックのみ

 ナナオは12月12日、1920×1080ドット表示の23型ワイド液晶ディスプレイ「FlexScan EV2334W-T」を発売する。価格はオープンで、同社直販サイト「EIZOダイレクト」での価格は4万9800円だ。

 EV2334W-Tはナナオ独自の解像度強調技術「Power Resolution」を初めて搭載した製品。独自のチューニングにより、画像の解像感を強調し、低解像度から高解像度のコンテンツまでクリアな映像を表示する。いわゆる「超解像」技術とは異なる手法だが、見た目はそれに似ており、不要なノイズを際立たせることなく、解像感強調の効果が得られるという。Power Resolutionの強度は3段階に調整可能だ。また、ゲームやアニメの映像向けにコントラストを強調する専用ガンマモード「Power Gamma」も備えている。

 用途別の画質モード「FineContrast」機能は、Custom、sRGB、Text、Picture、Game、Cinemaの6種類があり、GameモードではデフォルトでPower Resolutionが「2」に設定されている。中間階調の応答速度を向上させるオーバードライブ回路についても、強度を3段階(オフ/普通/強)に設定可能だ。

Power ResolutionはOSDのメニューで設定を切り替える(写真=左)。Power Resolutionの「3」設定を画面の右側だけに適用した例(写真=中央)。画面右側では石像表面の質感が強調され、Power Resolutionがオフの画面左側より解像感が向上して見える。オーバードライブは3段階に調整可能だ(写真=右)

 カラーマッチングツール「EIZO EasyPIX」にも対応し、プリントと画面の色合わせやデジタルフォトに適した色調整が行える。EasyPIXは11月25日にVer.1.1にバージョンアップし、用紙の白色をセンサーを使って測定する機能と、以前調整した同じ目標値でキャリブレーションが行える再調整機能が追加される。EasyPIXのソフトフェアはナナオのWebサイトから無償でダウンロードできるようになり、センサーがセットのパッケージ版(1万9800円)を購入しなくても、マッチング(用紙の白色を目視で調整)機能が利用可能だ。

 省エネ機能については、赤外線の人感センサーを用いて、ユーザーの離席時に自動でパワーセーブへ移行し、席に戻ると自動で復帰する「EcoView Sense」を搭載する。内蔵の外光センサーを利用し、周囲の環境に応じて画面の明るさを自動調整することで、目の負担と消費電力を減らす「Auto EcoView」機能も持つ。消費電力は最大45ワット、標準25ワット、節電時1ワット以下、主電源オフ時0ワットだ。

 基本スペックは、液晶パネルがVA方式(ノングレア)、最大表示色が約1677万色(8ビット表示、10ビットガンマ補正搭載)、輝度が最大300カンデラ/平方メートル、コントラスト比が3000:1、応答速度が黒→白→黒で25ms、中間階調で7ms、視野角が上下178度/左右178度だ。

 インタフェースは映像入力にHDMI、DVI-D(HDCP対応)、D-Subの3系統を装備。音声入力とヘッドフォン出力、モノラルスピーカーも搭載する。スタンドは上25度のチルト、左右で各172度のスイベル、60ミリの昇降が可能なTriStand(トライスタンド)を採用する。本体サイズは547(幅)×200(奥行き)×382〜442(高さ)ミリ、重量は約5.5キロだ。

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