11月第1週の週末から先週にかけて、古めのソケットやチップセットを搭載した新製品や再入荷モデルが複数登場している。ドスパラ秋葉原本店に入荷したのは、ASRockのSocket 939マザー「939A785GMH/128MB」だ。microATXサイズで、DDR-400(PC3200)まで対応するメモリスロットを4基備え、1基のPCI Express x16スロットを持つ。チップセットはAMD 785G+SB710だ。価格は8980円で、在庫は取材した13日時点で潤沢だった。
※記事初出時、939A785GMH/128MBの対応メモリについて、「DDR2まで」と記載しておりましたが、正しくはDDR1までです。おわびして訂正いたします。
しかし、こうした古めの規格を採用したマザーボードはすぐに売り切れることが多いそうだ。同店は「押し入れにある古めのCPUやメモリを使って安く2台目マシンが組めるのが魅力ですね。また、Socket 939くらいだと現役で使っている人も多いのですが、そのマシンのマザーを交換する目的で購入するというケースも多いです。再入荷が難しいスポット入荷だと、すぐに売り切れて、その後も問い合わせをいただくことがあります。それくらい鉄板の人気がありますね」と語る。
同じく、複数のショップに入荷したBIOSTARの「945GC-M4」の売れ行きも好調だ。Intel 945GC+ICH7チップセットを搭載したmicroATXマザーで、ソケット形状はSocket 478となる。DDR2-667まで対応するメモリスロット2基とPCI Express x16スロット1基を備えている。価格は6000円弱で、入荷数は潤沢だ。
入荷したクレバリー1号店は「この構成で新製品というのがユニークですが、Socket 478対応CPUを余らせているユーザーは多いのでおそらくヒットするでしょう。メモリの規格がDDR3中心となり、DDR2メモリを余らせている人が多い時期というのも、売れる要因になるでしょうね」と話していた。
2009年現在は、上記のようにSocket 478/939マザーがまれに新製品として店頭に並ぶことがある。さらに、ツートップ秋葉原本店ではSocket 754マザーの新製品も並んでいた。BIOSTARのmicroATXマザー「NF61S Micro 754」で、価格は5460円となる。DDR 333/400に対応するメモリスロット2基とPCI Express x16スロットを1基備える。チップセットはNVIDIA GeForce 6100+nForce 405だ。同店は「DDRメモリとなると完全なレガシーな気もしますが、Athlon 64やSempronを持っているなら面白いモデルだと思います。結構潤沢に在庫しているので、Socket 754環境を生かしたい人は声をかけてください」と話していた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.