試しに「C/E70」と「C/E50」でベンチマークテストを実施し、それらをまとめたのが下のグラフだ。やはり高性能なCPUであるインテル® Core™ 2 Duo プロセッサー SU9400(超低電圧版/1.4GHz)を搭載したC/E70が良好なスコアを記録した。デュアルコア内蔵のインテル® Celeron® プロセッサー SU2300(1.2GHz)を搭載したC/E50も十分に健闘しているが、明確な差が付けられているのが分かる。PCの全体的なパフォーマンスを計測するPCMark05の総合スコアで2700を越えており、一般的なNetbookのスコア(1500前後)の2倍に迫る値を達成している。
BBench1.01(海人氏・作)を使ったバッテリーの駆動時間(無線LANで常時接続し60秒間隔でのWeb巡回、10秒間隔でのキーストローク、電源プランは「バランス」、画面輝度は最大で実施)は、C/E70が305分、C/E50が298分と、5時間近い実動作が可能だった(電源オプションの「バッテリ切れのレベル」が5%未満に設定できなかったので、バッテリー残量が5%の値)。液晶ディスプレイの輝度を下げたり、省電力の設定をさらに追い込めば6時間以上の駆動も対応できるだろう。このような高い性能と長時間のバッテリー駆動時間を両立できるのは、低消費電力ながらパワフルなインテル® Core™ 2 Duo プロセッサー搭載モデルならではのアドバンテージだ。
手堅い構成のハードウェアだけでなく、ソフトウェアの面でも充実しているのが富士通製PCの真骨頂だ。明鏡国語辞典MXやジーニアス英和・和英辞典MXなど全14種類の辞書ソフトがプリインストールされ、同一ネットワーク上にあるほかのPCの光学ドライブを使うための「DVDドライブ共有機能」ユーティリティも付属する。ほかにも、ネットワーク設定を自動で切り替える「Plugfree NETWORK」、各デバイスへの電源供給をコントロ−ルする「省電力ユーティリティ」、文字やアイコンの大きさ、マウスポインターの速度などを設定する「ゆったり設定2」と、かゆいところに手が届くツールも満載だ。加えて、C/E50ならば、オフィススイートのOffice Personal 2007(SP2)のセットモデルも用意されている。
直販のWEB MART価格は、C/E70とC/E50のOffice Personal 2007搭載モデルが9万9800円、C/E50単体が7万9800円といずれも10万円を切っている。さらに、お得なクーポンを併用すれば前者が8万9820円、後者が7万1820円で購入可能だ。これならば、Netbookを多少上回る価格で圧倒的な性能と機能を備えた本機を手に入れることができる。欲をいえば、FOMA HIGH-SPEED対応モデルやモバイルWiMAX内蔵モデルもラインアップされているとベストだったのだが、これらは次期モデルでの展開を期待したい。
ほぼ3年ぶりに登場した新OSのWindows 7をきっかけに、PCの新調/買い増しを検討している人も多いだろう。単純に値段だけを考えればNetbookが最右翼になるが、少しでも性能や機能面が気になるのであれば、FMV-BIBLO LOOX CシリーズのようなCULVノートPC(モバイル・サブノート PC)がお勧めだ。価格も10万円を切っており、末永く活用できる1台となってくれるだろう。
次回は、フルモデルチェンジした高性能モバイルPC「FMV-BIBLO R」の実力を細かく見ていく予定だ。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2009年12月31日