SIMカードに近いサイズの「mini B-CASカード」を採用した地デジチューナーが複数登場している。エスケイネットからデビューしたのは、デジタル3波対応のUSB 2.0接続モデル「Monster TV U3」で、価格は1万4000円前後から1万5000円弱だ。専用のテレビソフトで操作するタイプで、リモコンを付属している。対応OSはWindows XP/Vista/7。
そのほか、先々週からアイ・オー・データ機器の3モデルも店頭に並んでいる。独自ソフトを使うUSB 2.0接続ユニット「GV-MVP/HZ3」とPCI Express x1接続カード「GV-MVP/HS3」は地デジとワンセグに両対応しており、USB 2.0接続の地デジユニット「GV-MC7/HZ3」はWindows Media Centerに対応する。価格は順に、1万3000円前後、1万3000円前後、9000円前後だ。
デジタル放送の視聴と録画に必要なB-CASカードがコンパクトになったことで、ボディサイズが小さく設定できるメリットがある。内蔵カードタイプでもカードスロットのスペースが大幅に小さくなった。入荷したTSUKUMO eX.は「外付けも内蔵型もコンパクトになったことで、使い勝手が大幅に上がると思います。デジタルチューナーの価格が全体的に下がっていることもあり、最近は好調に売れていますね」と話していた。
地デジチューナー関連アイテムは、多くのショップがWindows 7登場後から売り上げが伸びていると語る。某ベテラン店員氏は「チューナーがワンセグ並みの価格になっているので、『ついでにテレビ機能を追加しよう』と考える人が多くいるのだと思います。B-CASカードの小型化はあまり関係ないかもしれませんね。いっそなくなってしまえばいいと思いますが、それは言わない約束で」と漏らしていた。
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