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» 2009年12月01日 17時11分 UPDATE

無料の日本語版も提供:「世界中のPCを保護したい」――独Aviraが日本市場に本格参入

11月に日本法人のアビラを設立したセキュリティソフトベンダー、独Avira GmbHが無料のマルウェア対策ソフト「Avira AntiVir Personal」をはじめとする日本語版の提供を開始した。

[ITmedia]
og_avira_001.jpg 独Avira GmbH CEO、チャーク・アウアーバッハ氏(Tjark Auerbach)

 アビラは12月1日、マルウェア対策製品「Avira AntiVir」(AV9)シリーズの日本語版を発表した。同日行われた製品説明会には、独Avira GmbH(以下、Avira)のCEOであるチャーク・アウアーバッハ氏(Tjark Auerbach)と、同CTOのシュテファン・シッファート氏(Stefan Schiffert)も同席し、日本市場に向けた取り組みなどを語った。

 ドイツのテットナングに本拠を持つAviraは、1986年の設立からこれまで、世界で約1億人を超えるユーザーを抱える老舗セキュリティベンダーの1つだ。特にドイツでは60%という高いシェアを持ち、ここ18カ月でユーザー数が4400万人から1億人を超える規模へと急速に拡大している。同社のビジネス戦略は、基本的なマルウェア対策機能を持つ無料のバージョンと、より豊富な機能を持つプレミアム版を同時に提供する“フリーミアム”と呼ばれるもので、すでに日本国内にも75万人の英語版ユーザーがいる。

 Aviraはこれまで、日本市場向けには販売代理店を通じて製品を提供してきたが、11月9日に日本法人の「アビラ」を設立、日本語版のコンシューマー向け製品とともに、オンライン販売サイトやサポートフォーラム、電話でのサポートも開設する。

og_avira_002.jpgog_avira_003.jpgog_avira_004.jpg Avira GmbHはドイツに本拠があり、現在7カ国に支社を持つ。アジア地域ではマレーシア、香港に続き、日本法人の設立は3番目。今後は中国などにも進出し、2012年にはアジア地域にウイルスラボや開発センターを設置する予定(写真=左)。さまざまな第三者機関によって検出率の高さが証明されている(写真=中央)。世界中に1億超の顧客を持ち、直近の18カ月では約250万人/月の勢いでユーザーが拡大しているという(写真=右)

 アウアーバッハ氏は、「日本にはすでに75万人を超える英語版ユーザーがおり、日本語版を求める要望が非常に強かった。我々はユーザー体験を最重要視しており、日本語版の配布や販売だけでなく、有償ユーザーに対してはローカルの言語でサポートしていく必要がある」と語り、日本法人設立の経緯と、9000万人超のインターネットユーザーがいる日本市場の重要性を強調した。また、同氏は日本語版の投入を「これは(日本に向けた)2歩目」と表現し、コンシューマー向け無償製品の配布による認知度の向上を第1段階、続く有償版への転換やEコマースの強化を第2段階、そして法人への拡大を第3段階と分けたうち、国内市場への本格参入が第2段階に入ったことを説明した。

og_avira_005.jpg 独Avira GmbH CTOのシュテファン・シッファート氏(Stefan Schiffert)

 今回コンシューマー向けに投入される製品ラインアップは全部で3つ。1つはウイルスやルートキットなどの基本的なマルウェア対策機能を持つ「Avira AntiVir Personal」で、同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。一方、有償版にはAvira AntiVir Personalの機能にフィッシング対策やメール/Webプロテクションなどの機能を加えた「Avira AntiVir Premium」と、さらにファイアウォール機能やペアレンタルコントロール機能も持つ「Avira Premium Security Suite」の2製品が用意されている。前者は3500円(1PC)/7000円(3PC)、後者が5000円(1PC)/9000円(3PC)。対応OSはいずれもWindows 2000(SP4)/Windows XP(SP2)/Windows Vista(SP1)/Windows 7。

 製品紹介を担当したシッファート氏は、「最高水準の検出率と、システムに負荷をかけないこと」を製品コンセプトとして挙げ、前バージョン(AV8)に比べてスキャン速度が20%高速化した点や、高頻度の定義ファイルアップデート(1日平均6〜8回)、メモリフットプリントの小ささ、ヒューリスティックエンジンによる検出率の高さなどを説明したほか、スキャンエンジンを含むすべてを自社開発している強みとして、顧客の要望に迅速に対応できる柔軟性を強調した。

og_avira_006.jpgog_avira_007.jpgog_avira_008.jpg コンシューマー向けに投入される日本語版は3つ。基本的な検知機能では、無償版がローカルドライブに存在するマルウェアを検出するのに対して、有償版ではダウンロードする前にも検出できる点が異なる。また、有償版は電話サポートなども受けられる(写真=左)。未知のマルウェアに対する検出率の高さも特徴の1つ。なお、ヒューリスティックエンジンによるマルウェアの検出は誤検出の問題がつきまとうが、検出に3段階(Low/Middle/High)のレベル設定を設け、利用環境に応じて最適な設定を使い分けられる(写真=中央)。AV9では旧バージョンと比較してスキャン速度が20%高速化したほか、セキュリティソフトのプロセスなどをマルウェアから保護するセルフディフェンス機能なども備えた(写真=右)

 なお、日本版リリース記念として、12月1日から12月7日までの7日間は、有償版のAvira AntiVir Premium、もしくはAvira Premium Security Suiteを購入すると、さらに1年分のライセンスが追加されるキャンペーンを実施している。

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