かき入れ時ということもあり、先週は前述のような売れ筋モデルが大量に入荷された。新製品も多く、P55マザーではMSIから「MSI Big Bang-Trinergy」が登場している。価格は3万円台半ばだ。ゲーマー向けの高級仕様で、独自のデジタルコンデンサ「Hi-C CAP」を採用しているのが特徴。「普通の固体コンデンサよりも耐久性が高く、リーク電流も少ないです」(ソフマップ秋葉原リユース総合館)とのことで、品質にこだわった作りになっている。PCI Express x16スロットを3基備え、3-way SLIに対応する。
また、グラフィックスカードでは、Radeon HD 5870/5850カードやGeForce GTX 295/285カードを多数入荷するショップが目立っていた。パソコンショップ・アークは「潤沢とはいきませんが、複数のメーカー製品が入ったので簡単には売り切れないでしょう。CrossFireやSLIを構築する超ハイエンドマシンを組むなら別ですが、普通のハイエンドマシンなら年末でも一式そろえられる可能性は高くなっていますね」と話していた。
一方、グラフィックスカードのバリエーションも増えている。先週はRadeon HD 5750カードで初のファンレスモデルがPowerColorから登場した。型番は「AX5750 1GBD5-S3DH」で、価格は1万5000円前後だ。基板からはみ出る大型フィンを採用しており、ブラケット2段を占有する。
入荷したクレバリー1号店は「Radeon HD 5000ファミリーはアイドル時の消費電力が低いですが、ピーク時はそれなりにあります。ケース内のエアフローをしっかり確保していれば便利に使えると思いますが、何も考えずに組み込むのはちょっと危険かと思いますね。ただ、ファンレスカードとしては最高クラスの性能を備えているので、静音志向の方には魅力的でしょう」と語った。
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