プライベートイベントで「T410」「U1 Hybrid」「Skylight」に肉薄する2010 International CES(2/2 ページ)

» 2010年01月07日 22時22分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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MacとiPodの関係に近いIdeaPad U1 Hybrid

 CES Unveiledで最も注目された展示品といえば、ディスプレイが分離してタブレットデバイスになってしまう「IdeaPad U1 Hybrid」だろう。CES Unveiledでは、人の山をかき分けてのチェックだったが、ようやく、落ち着いて触れることができたので、細かい情報を紹介しよう。

 ディスプレイサイズは11.6型ワイドでマルチタッチに対応するタッチパネルを内蔵する。重さは合体した状態で2キロ以下、分離したタブレットデバイスだけで1キロ以下になる。バッテリーはノートPC側とタブレットデバイス側でそれぞれ内蔵していて、駆動時間は合体した状態で約10時間、タブレットデバイスだけで3G待ち受け状態なら8時間程度になる。

 ノートPC本体側で確認できたインタフェースはUSB 2.0が2基と有線LAN、そしてHDMI。タブレットデバイス側には、本体と接続するインタフェース以外は用意していないとスタッフは説明している。

 データストレージとして、ノートPC側とタブレットデバイス側にSSDを搭載する。それぞれのデバイスでデータを保存することになるが、IdeaPad U1 Hybridではファイル同期の専用ソフトウェアを用意する。スタッフは「iTunesのようなもの」と説明するが、このとき確認できたのは、ノートPC側で起動して表示されたトレーに音楽や動画、画像のファイルをドラッグすることで、タブレットデバイス側にファイルをコピーする機能だった。スタッフによるとノートPCとタブレットデバイスの関係は、MacとiPodのようなものになるという。

 ノートPCの状態でシステムプロパティを確認すると、CPUは1.2GHz動作のCeleron U2300を搭載し、メモリ容量は1Gバイト。OSはWindows 7 Home Basicを導入していた。また、スタッフの説明によると、タブレットデバイス側のCPUは1GHz動作のSnapdragonで、OSはLinuxをベースにLenovoがUIをカスタマイズしたものを導入するとのことだ。

 なお、このスペックは2010 CESで得られたフィードバックをベースに改良する予定で、2010年に予定しているリリースまでには、大きく変わる可能性もあるらしい。

IdeaPad U1 Hybridの基本形は、11.6型ワイドの液晶ディスプレイを搭載した重さ4ポンド以下のCULVノートPCだ(写真=左)。タッチパネルを組み込んだディスプレイを外すと、Snapdragonで動くLinuxベースのタブレットデバイスになる(写真=中央)。IdeaPad U1 Hybridのシステムプロパティ(写真=右)

IdeaPad U1 Hybridの左側面(写真=左)と右側面(写真=右)

ノートPC側からタブレットデバイス側にファイルをコピーする場合は、専用のユーティリティを使って行う。ファイルの管理は「iTuneに近い」とスタッフは説明する

豊富なインタフェースとスムーズな動画再生も魅力のSkylight

 CES Unveiledで注目を集めたもう1つの端末が、重さ約1キロの小型デバイス「Skylight」だ。

 CPUに1GHz動作のSnapdragonを搭載し、OSはLinuxをベースにLenovoがUIをカスタマイズしたものを導入する。データストレージは、USB接続の専用メモリのほか、本体に用意されたmicroSDカードスロットとSDメモリーカードスロットにメモリカードを差して利用することも可能だ。本体には、miniHDMIも用意され、大画面テレビと接続して720pまでのHD画像を再生できる。Skylight本体でも専用プレーヤーでHD動画をスムーズに再生可能だ。

Skylightは、10型ワイド液晶ディスプレイを搭載した重さ約1キロの小型デバイスだ(写真=左)。OSはLinuxベースにLenovoがUIをカスタマイズした。ユーザーがガジェットの配置を設定してUIを自由にカスタマイズできるほか(写真=中央)、専用のプレーヤーで720pのHD動画をスムーズに再生する(写真=右)

データストレージには専用のUSBメモリのほか(写真=左)、microSDスロット(写真=中央)やSDメモリーカードスロットに差したメモリカードも利用できる。本体には、画像出力用にMiniHDMIも備える(写真=右)

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