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» 2010年01月08日 11時44分 UPDATE

リビングPCにチャレンジ:「Inspiron Zino HD」で2010年の正月を迎えた (1/2)

リビングルームにPCを──デルが超小型デスクトップPC「Studio Hybrid」に続き、「Inspiron Zino HD」を投入した。早速リビングルームで実力を試した。

[田中宏昌(撮影:矢野渉),ITmedia]

デルがリビングルーム向けPC第2弾を投入

ht_1001hh00.jpg デルの新モデル「Inspiron Zino HD」

 最近では、デスクトップPCやノートPCを問わず、HDMI端子を標準で備えたモデルが多く登場している。リビングルームに設置した大画面テレビにつないで、気軽に動画やデジカメの写真、WebブラウズをはじめYouTubeやニコニコ動画などのHD画像を楽しめるようになった。ただ、大柄なデスクトップPCはリビングルームに置くのは無粋だし、ノートPCではチェアに座りながらキーボードやマウスを入力するのは難しい。そこで気になるのが、超小型のリビングルーム向けPCだ。

 リビングルーム向けPCといえば、アップルの「Mac mini」やソニーの「TP1」、エプソンダイレクトの「Endeavor ST125E」などが挙げられるが、デルも2008年の「Studio Hybrid」を皮切りに、2009年には「Inspiron Zino HD」を投入している。発売当初は10万円近くしていたStudio Hybridだが、今回はより初心者向けのブランドであるInspironシリーズに製品名を変え、さらに5万円を切る低価格モデルとして登場しているのが見どころだ。早速、そのベーシックパッケージをチェックした。

ht_1001hh01.jpg アップルの超小型デスクトップ「Mac mini」
ht_1001hh02.jpg ソニーのVAIO Extention Lineとして登場した「TP1」
ht_1001hh03.jpg デルの「Studio Hybrid」。竹製カバーを選べ話題を呼んだ

トップカバーを全4色から選べる

ht_1001hh04.jpg トップカバーを4色から選べる

 さて、先代のStudio Hybridは、竹製のナチュラルバンブーをはじめとして全7色からボディカバーを選べ、タッチセンサーのイジェクトボタンや、スタンドの付け替えで縦置き/横置きに両対応するというギミックを備えたモデルだった。縦置き時で76(幅)×211(奥行き)×225(厚さ)ミリ、横置き時で200(幅)×211(奥行き)×99(厚さ)ミリ(いずれもスタンドを含む実測値)と小型で、容積は約3.6リットル、重量が約2.08キロと軽量だ。

 それに対し、新モデルのInspiron Zino HDは、横置き時で197.6(幅)×197.6(奥行き)×89(厚さ)ミリ、重量が約1.6キロとボディサイズ自体は大きくなったものの、スタンドを省くことで省スペース化と軽量化を実現した。シャープなStudio Hybridに比べると、ややずんぐりむっくりした格好のInspiron Zino HDだが、左側面に縦置き用の突起が2カ所あり、縦置き時も安定して設置が可能だ。

 豊富なボディカラーも継承されている。米国モデルの多彩な柄やカラーバリエーションには及ばないが、ピアノブラック、トゥルー・ブルー、フォーミュラ・レッド、フラミンゴ・ピンクの4色からトップカバーを選択できる。従来のカバーはネジ留めされていて交換も手間がかかったが、Inspiron Zino HDは背面のボタンを押すだけでトップカバーが取り外せ、交換も容易だ。ただし、BTOメニューで標準のピアノブラック以外のカラーを選ぶと、2500円かかるのは気をつけたい。加えて、トップカバーや側面は光沢塗装が施されており、手の脂や指紋が比較的目立ちやすく、傷も付きやすい。取り扱いは慎重にしたほうがいいだろう。

ht_1001hh05.jpg フラミンゴ・ピンクのトップカバーを装着したところ。カバーはワンタッチで着脱できる
ht_1001hh06.jpg トップカバーを外した状態。ボディの底面積は197.6×197.6ミリで済む
ht_1001hh07.jpg 底面のカバーは、2本のネジを回すだけで着脱できる

プラットフォームをインテルからAMDに一新

ht_1001hh08.jpg 光学ドライブはトレイ式だ

 ボディだけでなく内部のシステムも一新され、プラットフォームが従来のインテル製からAMD製に改められた。Studio Hybridでは、Intel GM965 ExpressチップセットやCPUにモバイル向けの製品が採用されていたが、Inspiron Zino HDはAMD 780GチップセットとデュアルコアのAthlon X2/シングルコアのAthlonになった。

 CPUはAthlon X2 6850e(1.8GHz)、同3250e(1.5GHz)、Athlon 2650e(1.6GHz)から選べ、GPUはチップセット内蔵のATI Radeon HD 3200か、512Mバイトのグラフィックスメモリを備えたRadeon HD 4330を選択可能だ。どちらも動画再生支援機能のAvivo HDをサポートしており、Blu-ray DiscやHD動画のスムーズな再生が行える。Studio hybridではBroadcom製のAVC/VC-1/MPEG-2用アクセラレータの追加が必要だったことを考えると、よりスマートになったといえる。光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブかBD-ROMドライブ(Blu-rayコンボドライブ)のいずれかが選べる。後者を選択すると10500円かかるが、リビングルームにBlu-ray Discを再生できる機器がないのであれば、BD-ROMドライブにしておきたい。

 メモリはノートPC向けの200ピンSO-DIMMのDDR2 SDRAMで、容量は4Gバイト(2Gバイト×2)か2Gバイト(1Gバイト×2)から、一方のHDDは3.5インチタイプ(Serial ATA)で容量は1Tバイト、750Gバイト、500Gバイト、320Gバイト(いずれも7200rpm)が用意されている。HDDの換装については内部の分解作業が必要になるが(それでも外すネジは10本にも満たない)、メモリは底面にある2本のネジを回せばカバーが取り外せ、2基のメモリスロットにアクセスできる。

 なお、OSの選択肢は64ビット版Windows 7 Professionalか64ビット版Windows 7 Home Premiumのみで、32ビット版は選べない。

ht_1001hh09.jpg 2基のメモリスロットは底面に用意されている
ht_1001hh10.jpg 光学ドライブはスリムタイプで、その下に3.5インチHDDを内蔵する
ht_1001hh11.jpg 評価機には有線タイプのキーボードとマウスが付属していたが、無線タイプに変更可能だ

 そのほかの変更点を見ていくと、ミドルレンジのStudioシリーズからエントリー向けのInspironシリーズになっただけに、光学ドライブはスロットインタイプからトレイタイプに変更され、タッチセンサーや縦置き/横置きに応じてロゴマークやイジェクトボタンの向きが自動的に切り替わるギミックは廃止された。また、インタフェースも4ピンのIEEE1394やDVI出力、角形の光デジタル音声出力端子がなくなり、USB 2.0も5基から4基に減ったが、新たにアナログRGB出力と2基のeSATA端子が加わった。もちろん、HDMI端子やギガビット対応の有線LAN端子は健在だ。もっとも、IEEE802.11a/b/g/n準拠の無線LANは追加できるが、Bluetoothは内蔵できず、USBのドングルタイプも選べないのは物足りない。細かいところでは、本機を操作するリモコンがBTOで選べるとなおよかったように思う。

ht_1001hh12.jpg 前面にヘッドフォンと2基のUSB 2.0、SDメモリーカード/MMC/メモリースティックPRO対応のメモリカードスロットがある
ht_1001hh13.jpg 背面にはHDDのアクセスランプ、アナログRGBとHDMI、2基のeSATAと2基のUSB 2.0、ギガビット対応の有線LAN、ライン出力とマイクが並ぶ
ht_1001hh14.jpg 電源はACアダプタで供給される。電源ケーブルは3ピンタイプだが、変換アダプタが付属する

 本機の電源はACアダプタで供給される。ACアダプタのサイズは45(幅)×108(奥行き)×30(厚さ)ミリ、電源ケーブル込みの重量は約365グラムと比較的小ぶりだ。評価機のキーボードとマウスはUSB接続のタイプだったが、リビングPCだけにラックなどに収納するのであればワイヤレスタイプに変更したい。なお、HDMIケーブルはパッケージに付属しないが、BTOでバッファロー/バッファローコクヨサプライのケーブルを追加できる。

ht_1001hh15.jpght_1001hh16.jpg リビングルームのラックにInspiron Zino HDを収納したところ(写真=左)。横置き時の左側面に突起があるので、縦置き時は底面が右側になる。容積は約3.48リットルと小型なため、設置場所には困らない(写真=右)

 次のページでは、評価機でベンチマークテストを行ない、パフォーマンスを計測した。

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