CULV版CPU搭載、だけど大きめなノートPC――「UL80AG」を使ってみたメインマシンとしても通用する!?(2/3 ページ)

» 2010年01月13日 16時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
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1366×768ドット表示に対応した14型ワイド液晶

 液晶ディスプレイはLEDバックライトを採用し、フラットに仕上げている。サイズは14型ワイド、画面解像度は1366×768ドットだ。解像度はUL20Aと同じだが、サイズが一回り大きいので、同じサイズのアイコンやフォントでも見やすい。

 パネルの表面は光沢仕上げになっており、写真や動画などを鮮明に表示できるが、最大輝度はやや低めだ。照明や外光が差し込む環境では、画面への映り込みがかなり気になった。視野角はノートPCとして標準的なレベルで、特に可もなく不可もなくといった印象だ。ヒンジの角度は約140度まで開くため、ヒザの上に置いて使うようなシーンでも視認性は問題ない。

 液晶ディスプレイについては、「ZBDサービス保証」に対応しているのもトピックだ。これにより、液晶パネルに「常時点灯」のドットが1つでも見つかった場合、購入日から30日間以内ならば液晶ディスプレイを交換してもらえる(常時消灯ドットの場合は保証対象外)。

 液晶フレームの上部には30万画素のWebカメラとデジタルマイクを内蔵している。また、底面の前面側にはAltec Lansing製のステレオスピーカーを内蔵する。サラウンドサウンド技術の「SRS Premium Sound」にも対応し、これを有効にするとはっきりと音に奥行きが出て、音楽や映画などのコンテンツを臨場感豊かに楽しめるようになる。

1366×768ドット表示の14型ワイド液晶ディスプレイは光沢仕様になっている
「SRS Premium Sound」のユーティリティでは、出力デバイス(ヘッドフォン、スピーカー)とコンテンツ(音楽、映画、ゲーム)の種類が選べる

UL20Aより余裕のあるキーボードサイズ

キー間隔が離れたデザインのキーボードユニットを採用

 キーボードとタッチパッド周辺のデザインもUL20Aと共通だ。キーボードユニットは、表面にキートップのみを露出させたアイソレーションデザインを採用している。UL20A同様に利用頻度の高いBackSpaceキー、Enterキーなどが大きく確保されたキー配列で、サイズはUL20Aより少し大きく余裕がある。カーソルキーが細いうえに一段下がっておらず、右Shiftキー周辺には変則的なキーピッチも散見されるが、全体としてはクセの少ないレイアウトだ。実測で主要キーはキーピッチが約19ミリ確保されており、各キーのサイズは約15×15ミリ、キー同士の間は縦横ともに約4ミリ離れている。

 キータッチもUL20Aと似た印象で、ストロークはやや浅いものの、キビキビしたクリック感があっておおむね良好だ。キーボードユニットの固定もしっかりしており、軽めの力でキー入力するユーザーならば問題なさそうだが、あえて強めに押すとキーボードユニットの中央付近が少し沈む。

 パームレストも光沢仕上げで、全面に細かい編み目のようなパターンがインプリントされている。高負荷時でも熱がパームレストに伝わりにくい設計としており、ASUSはこれに「ASUS Ice Cool Design」と名前を付けてアピールしている。

広めのタッチパッドはマルチタッチ対応

タッチパッドはパームレストと一体化されている

 ポインティングデバイスには2ボタン一体型のタッチパッドを装備している。パームレストと一体化したデザインのパッド領域はディンプル加工で示されており、画面を見ていても手触りでパッド部分が分かる。パッドの面積は76(横)×42(縦)ミリと広く確保されているが、ディンプルのへこみで指に少しブレーキがかかる印象があり、好みは分かれそうだ。

 タッチパッドのドライバはUL20Aのシナプティクス製ではなく、Elan Microelectronics製(V2.2)を採用している。2本指を使った縦横スクロールのほか、3本指のタップで右クリックメニューを開くなどの機能が標準で利用できる。それほど機能は多くないが、パッドサイズが大きいこともあって3本指も余裕をもって置けるため、操作感はUL20Aより上と感じる。

タッチパッドにはマルチタッチ対応ドライバが導入済みで、2本指を使った縦横スクロールなどの機能が標準で有効となっている

ワンタッチボタンに2つの機能を用意

 キーボードの左奥には、UL20A同様にワンタッチボタンを1つ備えている。Windowsが起動している状態でこのボタンを押すと、電力管理機能「Power4Gear Hybrid」の動作モードが切り替わる仕組みだ。

 また、電源オフ時にこのボタンを押すと、Linuxベースのインスタント機能「Express Gate」が起動する。起動時間は約8秒とWindows 7よりも圧倒的に高速に立ち上がり、WebブラウズやSkype、コンテンツ再生が楽しめるので、インターネットでの検索を急ぎで行いたい場合などには便利だろう。

電力設定機能にASUS独自の「Power4Gear Hybrid」を利用しており、その各モードごとにカスタマイズした電源プランが選べる。後述のテストでは、デフォルトの設定である「Power4Gear Entertainment」を利用した

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