もう1つのヒットアイテムはOSだ。先週から、マイクロソフトの家庭用サーバOS「Windows Home Server日本語版 PowerPack 3(PP3)」のパッケージが複数のショップで販売されている。DSP版のため単品の価格が表記されていないが、FDDやUSB 2.0カードなどのセットで1万4000円弱から1万7000円弱となっているショップが多かった。在庫は潤沢だ。
Windows Home Server日本語版 PP3は、Windows 7との連携機能が強化されており、Windows 7のバックアップ機能やライブラリ機能に標準で対応している。昨年末に無償アップデートが実施されているが、パッケージ版として登場したのは今回が初めてだ。
「PP2以前も細く長く売れていましたが、昨年末から徐々に売れ行きが好調になっていますね」(T-ZONE.PC DIY SHOP)と評価する声も多くなり、今回のパッケージも順調な滑り出しをみせているようだ。
パソコンハウス東映は「PP3でWindows 7との連携機能が強化されたことも大きいですが、Home Serverのヒットには1月から出回っている新型Atomの存在も大きく貢献していると思います。すでにメインマシンはWindows 7に変えていて、サブPCを新Atomマザーで構築しようと考えている人が多いのかなと思います。HDDも安いですし、数Tバイトのサーバが5〜6万円で作れる時代ですからね」と話していた。
ツートップ秋葉原本店も同様のコメントをする。「Atomなどのmini-ITXマザーは、リビングPCかサーバに使う人が主流です。リビングPC向けはIONと一部の高性能マザーがメインですが、サーバ向けは今でもAtomが強いですから。新型になってさらに性能がアップして消費電力も下がったので、『じゃあちょっとサーバを組もう』と考えている人が増えているのでしょう。そこで最適なOSといえば、Windows Home Server PP3となるわけです」。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.