2009年に発表したThinkPad X100eやThinkPad Edge 13”から始まって、2010 Internarional CESのユニークな展示モデルや1月7日に発表したTシリーズ、Wシリーズの新製品など、注目製品のアナウンスが続いているレノボ・ジャパン。Arrandale世代のCore i5-520Mを始めとするインテルの最新ノートPCプラットフォーム「Calpella」を採用したThinkPad T410sはその膨大なオーダーに納品が追いつかないほどの人気だと聞く。
また、2010 CESで披露されたユニークなギミックを採用する「IdeaPad U1 hybrid」や軽量薄型のSnapdragon搭載デバイス「Skylight」は、「おお、これは使ってみたい」というユーザーの声を日本でもよく聞くものの、日本市場への投入については、まだ明らかになっていない。
「え、ThinkPad X100eにはインテルプラットフォームも存在するの?」という“うわさ”など、ThinkPadやIdeaPadの気になる疑問をレノボ・ジャパンで同社製品のマーケティングやプロモーションを担当するSMBコンシューマー事業部執行役員のニコル・デイビット氏に聞いた。
── 2010年に発表したThinkPad T510、T410、そしてT410sが大変多くのユーザーから注文を受けたそうですが、このように高い人気を得られた理由は?
デイビット レノボとしても、このように多くのオーダーを受けたことは予想を超えた状況だった。特にTシリーズはプレミアムなモデルで、最新の技術を求めているユーザーから支持されている。今回発表されたモデルはインテルの最新プラットフォーム「Calpella」(開発コード名)を採用してパフォーマンスが向上したこともあって注目を集めている。
── ThinkPad X100e、ThinkPad Edge 13”で、ThinkPadシリーズでは初めてカラーバリエーションを用意しましたが、ユーザーからどのような反響が届いていますか?
デイビット 従来のThinkPadシリーズは規模が大きい法人市場を重視しており、デザインより高い運用管理機能などが注目されていた。ThinkPad Edgeシリーズは、これから成長する可能性が高い、規模の比較的小さい企業(SMB)向けの市場もターゲットにしている。このセグメントのユーザーは、従来の法人向けとは異なる側面からノートPCを評価する。例えば、法人ユーザーは長い製品サイクル(長く使うために、最初から高機能で高性能であること)を重視するが、SMBユーザーはデザインも重視する。
そのため、ThinkPad Edgeなどの新しいラインアップの開発では、従来と同様に信頼性と堅牢性を維持し、キーボードやトラックポイントの使いやすさも継承しつつ、現代的なデザインを取り入れた。グロッシーな質感の天面や、側面に配置したメタルバンドもその一例だ。
ThinkPad X100eは、法人とSMBに加えてコンシューマー市場も対象にしている。法人向けにはブラックモデルを提供するが、コンシューマー向けには店頭でホワイトモデル、Webサイト限定のダイレクト販売ではレッドモデルを用意した。レッドモデルをダイレクト販売限定にしたのは、IdeaPadの店頭販売で人気の高いカラーバリエーションがホワイトモデルだったからだ。ただ、ユーザーからのリクエストやダイレクト販売の状況をみて、店頭で3つのカラーバリエーションを展開する可能性はある。
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