先週は電源ユニットが複数のメーカーから大量に登場した。サイズからは80PLUS認証を取得した「Stronger」と「Stronger PLUG-IN」シリーズが計6モデルがデビュー。各シリーズで定格700/600/500ワットモデルをラインアップしており、ケーブル着脱式のPLUG-INシリーズは、同容量のStrongerより約1000円高い。Strongerシリーズの価格は700ワットの「SPSN-070」が9000円弱、600ワットの「SPSN-060」が7500円前後、500ワットの「SPSN-050」が6500円前後となる。同PLUG-INシリーズは700ワットモデルから順に、「SPSN-070P」が1万円弱、「SPSN-060P」が8500円弱、「SPSN-050P」が7500円前後だ。
クーラーマスターからは、80 PLUS Bronze認証を取得した定格1000ワット電源「Silent Pro M1000」と850ワット電源「Silent Pro M850」、80PLUS認証の500ワット電源「Silent Pro M500」が登場。価格は順に2万7000円前後、2万2000円前後、1万4000円弱となる。そのほか、SilverStoneからも80PLUS認証を取得した定格500ワット電源「SST-ST50F-ES」と400ワット電源「SST-ST40F-ES」が発売されている。価格は順に7000円弱と6000円弱だ。
これらの新製品を含めて、価格も容量も異なる電源ユニットが各ショップに並ぶが、どのようなモデルがヒットしているのだろうか。TSUKUMO eX.は「一極集中でヒットモデルが出るということはありませんね。それぞれのマシンスペックに合わせた容量のモデルが売れますが、そこで比較されるのは価格よりもブランドのほうが多い気がします。以前は『安い電源=不安な電源』というイメージがありましたが、最近は品質に定評のあるメーカーが、大量生産やコスト削減などで割安なモデルを出すケースもめずらしくないんですよ。SilverStoneの新モデルもかなり安いですけど、作りはかなりしっかりしていますからね」と語る。
それでは、構成別のオススメ容量はどうか。同店は「オンボードグラフィックスでHDDが1〜2台なら400ワットで十分です。HDD 3〜4台を搭載してRadeon HD 5870やGeForce GTX 285などのハイエンドカードを挿す場合も、700〜800ワット電源で足りるでしょう。1000ワットまで必要なのはCrossFireやSLIを構築する人に限られますね。最低限必要な容量を把握したうえで、将来の拡張を考えて少し上の容量の電源ユニットを購入するのがよいと思います」と話してくれた。
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