キヤノンは2月18日、A4インクジェット複合機の「PIXUS MX870」と「PIXUS MX350」、A4インクジェットプリンタの「PIXUS iP2700」を発表した。いずれも2月下旬に発売する。価格はオープンで、同社直販サイトでの直販価格はMX870が2万9980円、MX350が1万9980円、iP2700が7980円だ。
MX870は2009年4月に発売された「PIXUS MX860」の後継モデル。A4原稿を最大35枚まで積載できるADF、スーパーG3対応FAX、有線/無線LANといった機能を備えたSOHO・小規模事業者向けの複合機だ。
プリンタ部は顔料ブラック+染料C/M/Y/Bkの5色独立インクタンクを採用。印刷解像度は9600×2400dpi、最小インク滴は1ピコリットル、ノズル数は合計2368ノズルだ。2400dpiのCISスキャナ、2.5型のカラー液晶モニタ、自動両面印刷ユニット、前面給紙カセット、各種メモリカードスロット、PictBridge対応USBポートなどを備えている。
新機能としては、スキャンした画像の「自動文書補正機能」を搭載し、文字領域はシャープで判読しやすく、画像領域は階調を保つように自動補正できるようになった。また、FAX画像のメモリカード保存や、FAX情報のPC編集、ADF両面コピー時のソート、2in1/4in1コピー時の自動両面印刷、無線LANセットアップ時のAOSSといった機能も追加している。印刷速度もアップし、A4普通紙カラー原稿で約6.1ipm、L判フチなし写真で約33秒をうたう。
操作パネルは、役割ごとにグループ分けして整理し、プリント可能時にスタートボタンが青く光るようにするなど、メニューとボタン構成を一新した。本体サイズは491(幅)×437(奥行き)×226(高さ)ミリ、重量は約11.8キロだ。
MX350はMX870の下位モデル。顔料ブラックと染料C/M/Yの3色一体型インクタンクを採用し、印刷解像度は4800×1200dpi、最小インク滴は2ピコリットル、ノズル数は合計1472ノズルだ。
スキャナの光学解像度は1200dpiとなっており、自動両面印刷ユニットや前面給紙カセットは備えていない。印刷速度はA4普通紙カラー原稿で約4.8ipm、L判フチなし写真で約37秒をうたう。そのほかの主なスペックはMX870と同様だ。
本体サイズは458(幅)×415(奥行き)×198(高さ)ミリ、重量は約8.8キロ。
iP2700は2008年3月に発売された「PIXUS iP2600」の後継モデル。ボックス型のコンパクトなボディを採用したA4単機能プリンタだ。新デザインにより高さを抑え、本体サイズは445(幅)×250(奥行き)×130(高さ)ミリ、重量は約3.4キロとなった。また、付属の写真印刷ソフト「Easy-PhotoPrint EX」で「自動写真補正II」による補正を可能としている。
プリンタ部は、顔料ブラックと染料C/M/Yの3色一体型インクタンクを採用し、印刷解像度は4800×1200dpi、最小インク滴は2ピコリットル、ノズル数は合計1472ノズルだ。印刷速度はL判フチなし写真で約46秒をうたう。
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