先週、パソコンショップ・アークにSapphireのディスプレイアダプタ「Active DisplayPort to Dual-Link DVI Adapter」が入荷した。価格は1万3980円だが、取材時の金曜日にはすでに売り切れていた。
グラフィックスカード側のDisplayPort出力をDual DVI出力に変換するアイテムで、変換後もATI Eyefinityに対応するのが特徴。ATI EyefinityはRadeon HD 5000ファミリーが対応しているマルチディスプレイ技術で、現状では3台のモニターが利用できる。通常、ATI Eyefinityを構築するには最低1台はDisplayPort接続のモニターが必要だが、このアダプタを使えばDVI(やVGA)入力のモニターを3台用意するだけで済むという。
同店は「入荷数が少なかったこともあり、すぐに売り切れてしまいました。現状、DisplayPort対応ディスプレイの数が少なくて高価ということもあり、けっこう話題を呼びましたね。それだけATI Eyefinityを使いたいという人が多いのでしょう」と語る。ちなみに、同店は昨年末に類似のアダプタ「DisplayPort to Dual-Link DVI Cable」を入荷しており、こちらはまだ在庫が十分に残っていた。価格は1万8980円。ただし、ATI Eyefinityとの明記はない。
新技術の期待値の高さを示す例は、SATA 3.0関連でも見られた。先週デビューしたのは、SATA 3.0への対応を明記するSATAケーブル「SS-SAFC」シリーズだ。「SATA国際機関の試験と6Gbps帯域幅を確保」(親和産業)しているのが特徴で、SATA 3.0ドライブ用に購入する人が多いという。
SS-SAFCシリーズは、両端がストレートのタイプと片端がL字のタイプがあり、それぞれにラッチ付きモデルが用意されている。端末の仕様の違いで4種類に分かれるが、さらに各種類で100/70/50/30/20センチの製品をラインアップしているため、都合20アイテムが各店舗にズラリと並ぶ。ケーブル長での価格差は少なく、ラッチなしタイプが700円から900円前後、ラッチ付きが800円から1000円前後。在庫は潤沢だ。
入荷したT-ZONE.PC DIY SHOPは「構造上はSATA II用ケーブルと同じですが、業界団体の試験を通ったという点が強いアピールとなっていますね。SATA 3.0対応HDDを持っている人はもちろん、将来購入予定という人にも売れています。また、普通に高品質なSATAケーブルとして、SATA II対応HDDに使う目的で買う人も多いです」と話していた。
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