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» 2010年02月26日 11時30分 UPDATE

960グラム/5.1時間駆動:5万円台のマルチタッチ対応ミニノート――「Eee PC T91MT」をいじり倒す (1/3)

今度のEee PCはいつもと大きく違う。約960グラムの軽量ボディにタッチパネルやワンセグチューナーを搭載し、携帯性と多機能を両立しているのだ。早速、試してみよう。

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

マルチタッチ対応の「Eee PC Touch」シリーズが日本上陸

tm_1002_t91mt_01.jpg タッチパネルの採用が目を引く「Eee PC T91MT」

 ASUSTeK Computer(ASUS)の「Eee PC」シリーズからタッチスクリーンを搭載した「Eee PC Touch」シリーズが登場した。その初代製品となる「Eee PC T91MT」は、8.9型の回転式ワイド液晶ディスプレイを搭載した小型軽量なコンバーチブル型タブレットPCだ。OSは32ビット版Windows 7 Home Premiumをプリインストールしている。

 ボディのサイズは225(幅)×164(奥行き)×25.2〜28.4(高さ)ミリ、重量は約960グラムとコンパクトに仕上がっている。実測でも重量は969グラムと、ほぼ公称値通りだ。最厚部と最薄部の差も少ないため、バッグなどへの収まりもよい。Eee PCといえば、丸みを帯びたボディデザインによるカジュアルなイメージが強いが、T91MTは比較的直線的なフォルムとなっており、ビジネスツール的な雰囲気も少し感じられる。

 内蔵のリチウムポリマーバッテリー(2セル)は公称駆動時間が約5.1時間とされており、1キロ以下の重量を考えると優秀だ。詳しくは後述するが、省電力に配慮したプラットフォームの採用がこれに貢献している。従来のEee PCシリーズと同様、携帯性に優れる小型軽量タイプのACアダプタも付属する。ACアダプタのサイズは35(幅)×85(奥行き)×26(高さ)ミリ、ケーブルも含めた総重量は約215グラムだ。

 モバイルPCとして携帯性は申し分ないといえるが、バッテリーが着脱式ではなく、内蔵されていて交換できない点は気になる。

tm_1002_t91mt_02.jpg 写真のボディカラーはホワイトだが、ブラックのバリエーションも用意している。天面にはEee PCおなじみの「Eee」ロゴではなく、「ASUS」のロゴがあしらわれている
tm_1002_t91mt_03.jpg バッテリーは完全に内蔵され、分解せずに取り外すことはできない。底面には1基のSO-DIMMスロットにアクセスするカバーがあるのみだ。ACアダプタは小型軽量で持ち運びが苦にならない

Atom Zシリーズの基本システムを採用

 小型軽量と省電力に注力しているだけに、基本スペックは控えめだ。CPUはAtom Z520(1.33GHz)、チップセットはグラフィックス機能(Intel GMA 500)統合型のIntel SCH US15Wを搭載する。メインメモリは標準で2Gバイト(DDR2-4200)だ。背面の小型カバー内にSO-DIMMスロットが1基あり、標準で2Gバイトのモジュールが装着されている。

 データストレージは32Gバイトの2.5インチSSDを内蔵する。最近のミニノートPCとしては容量がかなり少ない点は覚えておきたい。500GバイトのWebストレージ(ASUS WebStorageサービス)を12カ月間無料で使用できる権利が付加されているので、モバイルシーンではこちらをうまく活用したいところだ。

 ちなみに今回入手した機材のSSDは、サンディスクの「pSSD-P2」を採用していた。Netbook/MID向けの低価格モデルのため、あまり高い性能は期待できないが、機械動作部品がないことによる静音性、衝撃や振動に強いSSDならではの安心感は、こういった小型軽量ノートPCにとって大きなメリットだろう。光学ドライブは内蔵せず、ゼロスピンドル構成となっている。

tm_1002_t91mt_04.jpgtm_1002_t91mt_05.jpgtm_1002_t91mt_06.jpg T91MTのデバイスマネージャ画面。SSDにサンディスクの小型SSDモジュール「pSSD-P2」を採用していることが分かる。Ultra ATA接続で、MLCタイプのSSDだ

tm_1002_t91mt_34.jpg 外付けのロッドアンテナを装着すれば、付属ソフト「TV Enhance」でワンセグが視聴できる

 付加機能としては、ワンセグチューナーの内蔵が目を引く。付属のアンテナを接続すれば、手軽にワンセグが楽しめる。視聴ソフトはサイバーリンクの「TV Enhance」が標準搭載されているが、録画には対応せず、行なえるのは視聴のみだ。TV Enhanceはタッチパネルでの操作にも対応しており、画面上で指を上下にスライドさせるとチャンネル切り替え、左右にスライドさせると音量調整、スクリーン上をダブルクリックするとウィンドウ最大化が行える。

 SDメモリーカードスロット(SDHC対応)を2基搭載するのもポイントだ。1基のスロットに大容量のSDHCメモリーカードを差したままにしてSSDの容量不足をカバーしつつ、フリーになっている別のスロットでデジタルカメラなどとのデータのやりとりを手軽に行えるので重宝する。1基は左側面の奥にあって密閉型のカバーが付いており、もう1基は前面にあってダミーカードが装着されていることを見ても、こうした用途を想定したものと思われる。

 そのほかのインタフェースは、2基のUSB 2.0、アナログRGB出力、ヘッドフォン、マイク、ワンセグのアンテナ入力を備えており、液晶ディスプレイの上部には30万画素のWebカメラとアレイマイクを内蔵している。USB 2.0は左右に1基ずつあるが、左はL字型コネクタを差すACアダプタ用のDC入力がすぐそばにあり、少し煩わしく感じた。ワンセグのアンテナ入力も右側面の手前側にあり、利用時はUSBやヘッドフォンのケーブルと干渉しないよう注意が必要だ。

 通信機能は有線LANが100BASE-TXまでの対応にとどまるが、IEEE802.11b/g/nの無線LANとBluetooth V2.1+EDRも内蔵しており不満はない。

tm_1002_t91mt_07.jpg 前面にはSDメモリーカードスロットを用意する
tm_1002_t91mt_08.jpg 背面にはアナログRGB出力が配置されている

tm_1002_t91mt_09.jpg 左側面にはACアダプタ用のDC入力、USB 2.0、もう1基のSDメモリーカードスロットが用意されている
tm_1002_t91mt_10.jpg 右側面にはワンセグ用のアンテナ入力、ヘッドフォン、マイク、USB 2.0、有線LANの端子が並ぶ

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