欧州における台湾のPCベンダーの勢いは、日本の感覚でいうところの「デルやヒューレット・パッカード」に近いものがある。PCやPCパーツ以外のデジタルガジェットも、携帯プレーヤーからディスプレイ、そして、最近注目を集めているスマートフォンを中心とした携帯電話などが、日本では想像できないほどのボリュームで欧州市場に展開している。
そういう重要な市場に向けて、台湾のPCベンダーは2010年にどのようなメッセージを発信するのか。日本のユーザーにもその影響は大きいはずだ。彼らのメッセージをはじめとしてCeBIT 2010の情報を、PC USERでは本日より特集ページで紹介していく。
……というところで、“まともな”事前リポートならば、ここで会場の風景を撮影した写真を紹介するところだが、例によって「海外取材でまともに目的に到着したためしがない」PC USER海外取材班ゆえ、今回も、会場にたどり着く前のリポートになる。
ハノーバーからはるか160キロ離れたハンブルクをベースに2時間通勤で取材するのは2009年と同様だが、2010年は、“諸々の事情”でこの記事を掲載することになった日本時間の3月1日零時に、取材する本人はドイツにすら着いていないという状況にある。
この記事が掲載されるころ、当の本人は“音楽の都”ウィーンの国際空港で乗り換えのために“あたふた”しているはず。この記事に、ウィーン国際空港の風景が掲載されていれば移動は順調。掲載されていなければ、「ああ、今回もトラブルに巻き込まれたんだな……」と哀れんでほしい。
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