江田氏からは、PC市場を活性化するためにインテルが予定しているプロモーションについて説明が行われた。すでに放送されている「1人1台のPCでもっと楽しくなるというメッセージ」(江田氏)を訴求するテレビCMが紹介されたほか、PCをパーソナルに使ってもらえる提案として、自分を表現するプロジェクト「Sponsors of Tommorrow あなたを作家にするプロジェクト」や、Core i5シリーズとモバイルWiMAXをアピールするために5都市6カ所で行われる「インテル・ライフスタイル体験イベント」を予定するほか、インテルが、パーソナルなPCを訴求する重要なユーザー層の1つと考える“若い女性”をターゲットとしたプロモーションとして3月30日に丸の内でトークショーを、また、原宿で行われる女子高生が対象のイベント「原宿スタイルコレクション、オトナラボ」と連動した「My Sweet PC Project」を行う。
トークショーには、インテルの吉田氏とUQコミュニケーションズ代表取締役社長の田中孝司氏に加え、ファッションモデルの加藤夏希さんが登場する。また、My Sweet PC Projectでは、ファッションとしての楽しさを付加する「PC用デコレーションツール」などが紹介されるという。
説明会では、吉田氏とインテル技術本部本部長の及川芳雄氏がCore i7-980Xを使って自作したPCとその過程をまとめたムービーが紹介された。それぞれ、構成パーツの選択やパーツショップへの買い出し、組み立てを自分で行っている。
吉田氏が自作したPCのテーマは「Entertainment Music Station」で、マザーボードにインテルのDX58SOを選び、メモリはDDR3-1333を2Gバイト×3の計6Gバイトを搭載。GPUにRadoen HD 5670を採用したグラフィックスカードを組み込んだ。ユニークなのはBly-ray Discドライブとしてアイ・オー・データ機器の「BRD-SH10BLK」を2台も載せたり、入力デバイスにペンタブレットのワコム「Banboo Fun」やMIDIコントローラのAKAI Professional「LPK25」と「LPD8」を用意するなど、吉田氏が趣味としている音楽で楽しむことをメインとした構成になっているところだ。
一方、及川氏の自作PCは「技術本部の総力を結集して」パーツの決定から買い出しまで取り組んだおかげで、データストレージは日立グローバルストレージテクノロジーズの「HDS721010CLA332」(1Tバイト、Serial ATAm、7200rpm)を2台搭載するだけでなく、インテルのSSD「SSDSA2MP040G2R5」も2台組み込み、GPUもRadoen HD 5870(グラフィックスメモリ1Gバイト)を載せたグラフィックスカードを選ぶという、パフォーマンスを追求する構成になった。及川氏は、そのパフォーマンスをアピールするために、CINEBENCH R11.5や4GHzを超えるオーバークロックの結果を紹介した。
PCベンダーからもインテルの発表にあわせて、Core i7-980Xを搭載したハイエンドモデルがリリースされている。ここでは、説明会会場で展示されていた各モデルと、PCパーツベンダーが展示した対応マザーボードを紹介しよう。
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