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» 2010年04月21日 16時55分 UPDATE

NetbookでもCULVでもない選択肢:Athlon Neo搭載モバイルノート、そういうのもあるのか――「Eee PC 1201T」実力診断 (1/3)

「5万円程度でモバイル利用ができるノートPCを探している。だけど普通のNetbookやCULVノートじゃ芸がない」なんて考えているなら、こんな1台はどうだろうか?

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

今度のEee PCはAMDプラットフォームで攻める

tm_1004_1201t_01.jpg 「Eee PC 1201T」

 ASUSTeK Computer(ASUS)のミニノートPC「Eee PC」シリーズに、AMD製CPUのAthlon Neoを採用した新モデル「Eee PC 1201T」が加わった。同シリーズの中では、12型ワイドと大きめの液晶ディスプレイを搭載しているのも特徴だ。早速、使い勝手などをレビューしよう。

 ボディのサイズは296(幅)×208(奥行き)×27.3〜33.3(高さ)ミリで、ほぼA4ジャストサイズのフットプリントに収まっている。重量は約1.46キロとされているが、実測での重量は1.448キロと公称値をわずかに下回った。これまでのEee PCシリーズに比べて大きめのボディだが、モバイル用途にも十分使えるサイズと重さだ。

 背面に搭載する6セルリチウムイオンバッテリーの容量は47ワットアワー(10.8ボルト 4400mAh)、バッテリー駆動時間は公称で約5.2時間とまずまず(バッテリー駆動時間のテスト結果は後述)。付属のACアダプタはサイズが44(幅)×104(奥行き)×30(高さ)ミリ、重量が3ピンの電源ケーブル込みで約327グラムと、こちらもEee PCシリーズとしては少しかさばる。もっとも、モバイルPCと一緒に持ち歩くACアダプタとしては許容範囲内だろう。

 ボディデザインは緩やかに手前側を絞り込んだクラムシェル型のシンプルなフォルムだ。ボディカラーはクリスタルブラック、シルバー、ボルドーレッドの3種類が用意されている。今回入手したのはシルバーのモデルだが、天面およびパームレストのシルバー部分は、粗めのヘアラインの上に光沢がある独特の仕上げとなっている。

tm_1004_1201t_02.jpg ボディカラーにシルバーを採用したモデル。シルバーとブラックのツートンカラーになっている
tm_1004_1201t_03.jpg 粗めのヘアラインを施しつつ、表面には光沢がある個性的な仕上げ
tm_1004_1201t_04.jpg バッテリーは背面に装着する仕組み。ACアダプタは3ピンの電源ケーブルが少しかさばる

基本システムにはAMDプラットフォームを採用

 ハードウェアの基本システムは、AMDの薄型モバイルPC向けプラットフォームを採用する。CPUのAthlon Neo MV-40は、動作クロック1.6GHz、2次キャッシュ512Kバイトのシングルコアモデルだ。インテルでいえば超低電圧版Celeron 743(1.3GHz)辺りに相当する性能を持つ。TDP(熱設計消費電力)は15ワットとされている。

 チップセットはAMD M780Gを搭載。M780Gに内蔵されたグラフィックスコアのATI Radeon HD 3200は、MPEG-4 AVC/H.264、VC1、MPEG-2など動画のハードウェアデコードによる再生支援機能を備えており、HD動画をコマ落ちなく再生できる。

tm_1004_1201t_05.jpgtm_1004_1201t_06.jpg AMDのAthlon Neo MV-40は、動作クロック1.6GHzのシングルコアCPUだ。TDPは15ワット。低負荷時は省電力機能のPowerNow!により約800MHzで動作する

tm_1004_1201t_07.jpg ネジ2本で固定された底面のカバーを開けると、1基のSO-DIMMメモリスロットにアクセスできる

 メインメモリは標準で2Gバイト(PC2-5300)を装備する。底面の小さなカバーからアクセスできるSO-DIMMメモリスロットには2Gバイトのモジュールが装着されており、増設はできない。データストレージは2.5インチのSerial ATA HDD(5400rpm)を内蔵し、容量は約250Gバイトとなっている。光学ドライブは内蔵していない。

 有線LAN機能は100BASE-TXまでの対応にとどまるが、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN、Bluetooth 2.1+EDRを標準装備する。モバイルノートPCとして、通信機能に不満はない。

 本体装備のインタフェースは3基のUSB 2.0のほか、SDHC対応SDメモリーカードスロット、アナログRGB出力、サウンド端子など、低価格モバイルノートPCとしては標準的かつ必要十分な内容だ。液晶フレームの上部には、30万画素のWebカメラも備えている。

tm_1004_1201t_08.jpg 前面は絞り込まれており、スリムな印象を与える
tm_1004_1201t_09.jpg 背面はバッテリーで占有されており、端子類はない

tm_1004_1201t_10.jpg 左側面にはアナログRGB出力、ACアダプタ用のDC入力、USB 2.0を配置。Athlon Neoを搭載する関係で、Atom搭載Netbookより排気口が大きい
tm_1004_1201t_11.jpg 右側面にはメモリカードスロット(ダミーカード装着済み)、2基のUSB 2.0、ヘッドフォン、マイク、有線LAN、セキュリティロックポートを装備する

tm_1004_1201t_32.jpgtm_1004_1201t_33.jpgtm_1004_1201t_34.jpg Eee PC 1201Tのデバイスマネージャ画面

プリインストールOSは32ビット版Windows 7 Home Premium

 OSは32ビット版のWindows 7 Home Premiumがプリインストールされる。Netbookに採用例が多いWindows 7 Starterにはいくつかの機能制限があるので、Home Premiumの搭載は見逃せない。

 付属ソフト関連は、Microsoft Officeのデータも扱えるオフィススイートの「StarSuite 9」、動画や音楽、ゲームなどのコンテンツにアクセスできる独自のランチャー機能「Eee Docking」、メディアプレーヤーの「TotalMedia Center」、500GバイトのWebストレージにアクセスできる「ASUS WebStorageサービス」(12カ月無料)などを用意している。

tm_1004_1201t_12.jpg 表計算、プレゼンテーション、文書作成などが行えるオフィススイートの「StarSuites 9」が付属する
tm_1004_1201t_13.jpg デスクトップには「Eee Docking」が常駐しており、オリジナルアプリケーションなどにアクセスできる

tm_1004_1201t_14.jpgtm_1004_1201t_15.jpgtm_1004_1201t_16.jpg Eee Dockingからアクセスできる「ASUS@Vibe」。ラジオやミニゲーム、電子書籍などのオンラインコンテンツが楽しめる。以前は一部しか日本語対応していなかったが、現在ではほぼ日本語化されている。基本的にゲームはトライアル版で、コミックや雑誌も「立ち読み版」なので、本格的な利用には別途料金の支払いが必要だ

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