年末年始や大型連休前はPCパーツメーカーが目玉商品を投入し、購入に弾みをつけるのが常道。しかし、昨年末のRadeon HD 5800/5900カードしかり、休みの直前になんとか間に合わせるケースが多く、ハイエンドなアイテムほどわずかしか流通しないことが多い。ところが、今回は注目度の高いアイテムがまとまった数量入荷している。
T-ZONE.PC DIY SHOPは「GeForce GTX 480カードも潤沢とはいかないまでも、ある程度そろっていますね。また、Core i7-980Xを再入荷したショップもけっこうあるようです。大型連休を機に最強マシンを組みたいという人には、最高のゴールデンウィークになったと思います」と語る。
直前に登場した新製品も買いやすい数量が入っている。Phenom II X6やAMD 8シリーズマザーに加え、エスケイネットの「Monster HD 264」と「Monster X2」も、比較的潤沢な状態でデビューしている。価格は4万5000円から5万円と、2万5000円弱となる。
Monster HD 264は、最高1080p(1920×1080ドット/プログレッシブ)のフルHD映像がキャプチャできるUSB 2.0ユニットで、H.264ハードウェアエンコーダを搭載している、入力端子はHDMIとSビデオ、コンポーネントビデオ端子、コンポジットビデオ端子をそろえ、古めの機器からでも映像を取り込むことができる。なお、後日のアップデートにより、MPEG-2 TSをH.264動画に変換する機能も追加される予定がある。Monster X2はPCI Express x1接続のカードで、最高1080i(1920×1080ドット/インターレース)のフルHD動画に対応。HDMIとD4入力端子からMPEG 2やH.264動画が取り込める。どちらも著作権保護機能を適用した動画は非対応だ。
映像キャプチャ関連のアイテムとしてはやや高価な部類に入るが、どちらも好調に売れているという。某ショップは「大ヒットしたMonster Xの後継ということで、前評判は高方ですね。購入される方をみているとPT2と被る部分がありますが、どんな使い方をするんでしょうか? まあ、公式的には著作権保護された動画は非対応ですが、古めの機材から動画をとりだしてPCで一元管理するといった使い方でも、画像を劣化させないので便利という部分が大きいのでしょう」と話していた。
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