“普段着”のようなノートPC──新シリーズ「LaVie S」の実力チェック身近な誰かにちょうどよい(2/3 ページ)

» 2010年05月20日 11時00分 公開
[太田百合子,ITmedia]
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テンキー付きのキーボードを採用、手書き認識機能も

 ディスプレイは、昨今標準的な1366×768ドット表示に対応する15.6型ワイドで、省電力性に優れ、明るく見やすいLEDバックライト仕様のスーパーシャインビューLED液晶を採用する。

 キーボードは標準19ミリの正方ピッチで、テンキーも実装する。大きめのキートップとともに、特殊な配列がない素直で標準的な構成のため、デスクトップPCのフルキーボードとほぼ変わらない感覚で快適に文字を入力できるだろう。ただ、テンキーを備えるため、ホームポジションはディスプレイの真正面から少々左にずれる。

photophotophoto 1366×768ドット表示対応の15.6型ワイドスーパーシャインビューLED液晶を搭載。液晶パネル上下のフレームが細いためか、過度な圧迫感や威圧感がない。LEDバックライトを採用した液晶ディスプレイは省電力性に優れるだけでなく、ちらつきが少ない特性も持つ。通常の省電力設定のほか、Windows Media Playerなどの対象ソフトごとに、ディスプレイの明るさや細やかな映像調整が設定できる独自機能「彩りの設定」も活用できる(画像=中)。キーボードの右側に3ラインの独立したテンキーも実装するので数字の入力も楽だ。ただ、その分キーボードのホームポジションが正面からやや左にずれる。また、キーボード右上の特徴的な電源ボタンは、本機のデザインシンボル的な位置付けとなっている(写真=右)
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 タッチパッド(NXパッド)はパームレストと素材を一体化しつつ、微妙な段差を設け、かつインモールド成型加工を施すことでサラサラと手触りがよい。マルチタッチやジェスチャー操作のほか、タッチパッドを使った手書き文字・認識入力機能「手書きでお助けパッド」も利用できる。

 このほか、キーボードの右上に斜め楕円形デザインが特徴の電源ボタンを配置する。起動時は、この電源ボタン横にある3つの状態表示インジケータがパパパッと点滅することで通電を知らせる、ちょっとした遊びの要素を設けている。

photophotophoto タッチパッドに文字を直接手書きできる機能「手書きでお助けパッド」を搭載する。かなりいい加減に入力をしてもしっかり文字を認識してくれたので、感度や使い勝手はなかなか良好だ。入力した漢字から連動する辞書ソフト「デ辞蔵PC 漢字字典付き」を呼び出し、漢字の読み方を調べることもできる

 なお、本体の前面には新世代のSDXC規格に対応したSDメモリーカードと、メモリースティックに対応するマルチメモリカードスロットが備わるのもポイントの1つだ。

 SDXCは、32Gバイト以上の容量にも対応する(規格上は最大2Tバイト/対してSDHCは最大32Gバイトまで)、2010年5月現在で主流のSDHCの上位となる新世代のSDメモリーカード規格で、最近は、高機能志向のデジタルカメラやデジタルムービーカメラで採用/対応例が増えてきている。LaVie SはSDXCの高速転送規格である“UHS-I”には対応しないが、exFATでフォーマットしたSDXCを扱える。現在、SDXC対応のデジタル映像機器を所持する人はもちろん、SDメモリーカード機器の主流になると予想されるSDXCがいち早く扱えるなら、将来的にSDXC対応機器の購入を計画する場合も安心して購入できるだろう。

 このほか、HDMI出力端子も搭載する。家庭用テレビなどと接続し、PC内の写真や動画などのコンテンツを大画面で鑑賞することも可能だ。(HDMI音声出力対応テレビ/ディスプレイとの接続で)音声も一緒に出力できる。

photophoto 本体前面にSDXC対応SDメモリーカードの読み書きに対応したメモリカードリーダーを実装。今後増えると予想されるSDXC対応デジタルカメラやデジタルムービーカメラを購入した際にも安心だ
photophoto 本体左側面は、DC入力、有線LAN、アナログRGB出力、排熱口、HDMI出力、USB 2.0、マイク/イヤフォン、右側面はDVDスーパーマルチドライブ、USB 2.0×2、ケンジントンロック(盗難防止用ロック)ポートを実装する
photophoto 本体左側面のUSBポートは、PCの電源がオフのときもUSBに給電する「パワーオフUSB充電」に対応する。こちらは、携帯電話や携帯音楽プレーヤーなどの充電に便利だ

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