レビュー
» 2010年05月26日 12時12分 UPDATE

ファイナルカウントダウン!?:iPadアクセサリーを試す――液晶保護フィルム紀行 第1回

iPadの国内発売は5月28日と目前に迫ったが、関連製品は一足先に続々とリリースされている。ここではiPadの液晶面を保護するフィルムを試した。

[王深紅(撮影:矢野渉),ITmedia]

多彩なiPad用ケースを投入するレイアウト

 レイ・アウトといえば、iPhoneやiPod、Walkmanといった携帯デバイスの保護フィルムやケース/ジャケット、PCやMacの保護フィルムなどを幅広く手がけている。最近では、ディズニーやワンピースなどのキャラクターを使ったアクセサリーも投入しているほか、「Xperia」の保護フィルムが人気を集めているという。

 4月23日には、「iPad」のジャケットや保護フィルムを多数発表した。いずれも発売は5月下旬と、iPadの発売延期(関連記事:「iPad」の米国外発売が5月末に延期――日本ではWi-Fi/Wi-Fi+3Gモデルが同日発売予定)に合わせた形になっているが、いち早く製品に触れることができたので、早速iPadで試してみた。

光沢と非光沢の液晶保護フィルムを用意

ht_1005ra01.jpg レイ・アウトの液晶保護フィルム

 iPadは大半の操作を指で行うため、液晶ディスプレイの傷や汚れ、画面への映り込みが気になるし、その“指触り”の感覚も大いに気になるところだ。また、iPadは9.7型と大画面の液晶ディスプレイを採用しているので、フィルムを張る作業が面倒だと骨が折れる。もともと、iPadの液晶表面には「耐指紋性撥油コーティング」がなされているが、iPadを1日使っていると皮脂や指紋などの汚れが目立つのだ。

 現状、レイ・アウトでは2種類のiPad用保護フィルムを発売しており、今回は両方のフィルムを試用した。1つは非光沢タイプのギラツキ防止AG保護フィルム「RT-PA1FS1/AG」で、もう1つは光沢タイプの液晶保護フィルム「RT-PA1FS1/CR」だ。フィルムはいずれもハードコート/PET素材/シリコン皮膜の3層構造で、フィルムをカバーするはく離シートも最初にはがすのが透明、最後にはがすのが色つきと見た目にも分かりやすいのが好印象だ。フィルム厚はともに0.135ミリと薄く、iPadに張り付ける作業もやりやすい。

 両製品の違いは表面の加工処理で、RT-PA1FS1/AGは、Anti Glareの文字通りマット加工を施すことで画面への映り込みを低減し、同時に滑らかな指の滑りを提供する。一方、RT-PA1FS1/CRは表面に光沢加工を行うことで見栄えある画面を提供してくれる。透過率は前者が約90%、後者が約92.5%で、フィルムをiPad表面上部に合わせて張ると、下端に約1.5ミリのすき間ができた。

ht_1005ra02.jpg 保護フィルムなしで1日使った状態。やはり手の脂などの汚れが目立つ
ht_1005ra03.jpg 非光沢フィルムを張った状態
ht_1005ra04.jpg 光沢フィルムを張った状態。液晶を点灯していない状態でも両タイプの差が明白だ

画面への映り込みが大きく異なる

 実際に両製品をiPadに張ってみた。フィルムは薄くて柔らかいタイプなので張る作業自体はやりやすいが、前述の通り9.7型の大画面ゆえ、ホコリの混入を避けるのは難しい(本製品に限った話ではないが)。フィルムのサイズは大きすぎず小さすぎず、液晶表面をきちんと覆ってくれる。

 逆に見た目の印象は両製品で大きく異なる。非光沢タイプのRT-PA1FS1/AGは明らかに画面への映り込みが減っており、加えて指の滑りもスムーズだ。透過率が下がるので画面の明るさと彩度は若干落ちるが、液晶面の保護と使いやすさを両立しているといえるだろう。光沢タイプのRT-PA1FS1/CRは画面への映り込みこそ激しいものの鮮やかな画面を維持しており、ハードコート処理を施すことで液晶表面の傷をカバーする。ただ、指の滑りはRT-PA1FS1/AGの対局にあり、抵抗感が大きくベタッとした指触りになる。フィルムを張る以前の状態から比べても指触りはかなり違うので、慣れるまでは気になるかもしれない。

 価格は同社の直販サイト「ボンマルシェ」価格で、RT-PA1FS1/AGが1480円、RT-PA1FS1/CRが1280円と非光沢タイプが若干高くなっている。発売はiPad本体と同じ5月下旬だが、この手のデバイスを買う際にセット購入が必須ともいえる液晶保護フィルムだけに、今からチェックしておくといいだろう。

ht_1005ra05.jpght_1005ra06.jpg 左が非光沢で右が光沢タイプのフィルム。この写真では両者の違いが分かりづらいかもしれないが、肉眼では違いが明白で、非光沢タイプがやや白っぽく見える

ht_1005ra07.jpght_1005ra08.jpg こちらも、左が非光沢で右が光沢タイプ

ht_1005ra09.jpght_1005ra10.jpg 蛍光灯を映り込ませてみた。左が非光沢で右が光沢タイプ

PC USER編集部Tのインプレッション

 光沢タイプはiPadの発色を邪魔せず、映像コンテンツの見栄えがいい。iPadのウリでもあるIPSパネルの画質を存分に味わいたいなら、非光沢タイプより断然こっちだ。ただ、ユーザーがリラックスした姿勢で使うことも多いであろうiPadでは、テレビやPCディスプレイより画面が上向きになりやすく、室内の照明や屋外の太陽光が反射しやすいデメリットも目立ってくる。特にiPadをテーブルなどに寝かせて使う場合は、外光の映り込みが気になった。また、指の滑りが悪くなるのも惜しい。

 一方の非光沢タイプは、iPadのデフォルトの表示より発色が少し鈍ってしまう。映像鑑賞ではこの点が大きなマイナスだろう。しかし、画面への映り込みが抑えられ、指紋が付着しにくく、指の滑りもよいので、屋内外でバリバリiPadを使い込みたいといったユーザーにはこちらがお勧めだ。

 メリットとデメリットがはっきりしている2製品だけに、個人的には光沢と非光沢の間、つまりハーフグレアっぽいフィルムがあれば試してみたい気がした。


PC USER編集部Hのインプレッション

 同じ液晶保護フィルムでも、ここまで反射具合や指触りが違うのかと改めて思ってしまった。光沢タイプはシャープで鮮明な表示を実現する一方で、壁紙を黒っぽくすると鏡のように外光を反射し、同時に映り込みも気になる。表面の指の滑りも抵抗感が大きく増える。非光沢タイプは画面の明るさが若干落ちて写真の見栄えも光沢タイプに一歩譲るが、なめらかな指の滑りと映り込みの低減(特に室内では蛍光灯などの映り込みを抑えてくれる)が著しい。また、光沢タイプに比べて非光沢タイプのほうが汚れも目立ちにくい。光沢タイプは、1日使った後にきちんとふき取らないと汚れが気になった。

 1週間ほど使い込んだが、光沢タイプの見栄えは捨てがたいものの、やはり映り込みは激しく、結果として半光沢タイプを欲しくなった。なお、両タイプとも台紙から一気にはがし、一気にエイヤッと張り付けるスタイルに向いている。気泡も抜けやすかった。


PC USER編集部Sのインプレッション

 iPadをリビングルームに設置して普段はフォトスタンドとして常用するなら、静止画の見栄えがいい光沢フィルムが適している。ただし、画面についた指紋が非光沢タイプよりも目立ちやすいほか、外光の映り込みが激しいので設置場所に気をつかう必要はありそうだ。一方、非光沢タイプは映り込みが軽減されるため、屋外に持ち出して使うことが多いと思われるWi-Fi+3Gモデルなら向いているかもしれない。もっとも、非光沢液晶を搭載する一般的なノートPCと同様に、非光沢フィルムでも日中の屋外ではやはり視認性が落ちるので、過度の期待は禁物だろう。なお、ノングレアフィルムはさらさらとした手触りで、マルチタッチを使った操作が指になじみやすい。



Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

-PR-