「ノートのくせに生意気だ」――G-Tuneの“ちょっぱや”ゲーミングモデルをぶん回す840QM×SSD×HD 5870(2/2 ページ)

» 2010年06月10日 16時00分 公開
[小川夏樹,ITmedia]
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ノートPCのくせにエクスペリエンスインデックスがオール「7」以上

 以上のように、i920SA3は17.3型のフルHD液晶を持つ重量級ノートPCなわけだが、その性能は本当にデスクトップPCの代わりになるのだろうか。いつものようにWindows 7のエクスペリエンスインデックスと、おなじみの各種ベンチマークテストを実行した。なお、i920SA3に標準で搭載されるのは64ビット版のWindows 7 Professionalだ。標準で8Gバイトのメモリも余すことなく利用可能になっている。ただし、今回の評価機に搭載されていたCPUは、標準のCore i7-840QM(1.86GHz)ではなく、Core i7-820QM(1.73GHz)となっていたため、ベンチマークテストのスコアは参考値として見てほしい(もっとも、ここで出た数値以上の性能を発揮すると考えて差し支えない)。

ノートPCながらWindows 7のエクスペリエンスインデックスではオール「7」超えのスコアを達成した。起動ドライブにSSDというのが大きい。CPU、メモリ、グラフィックスもハイエンドマシンと呼ぶにふさわしい結果だ

 まずWindows 7のエクスペリエンスインデックスだが、結果はすべての項目で「7」を超えている。はっきり言って「ノートPCのくせに生意気」である。特にSSDの効果が高く、スコアは7.8を叩き出した。CPUが7.2、メモリのスコアは7.4でグラフィックス関連が7.2。今まで筆者は数多くのノートPCを触ってきたが、オール7超えというのは初めてのケースだ。

 次に計測したベンチマークソフトは、いつものようにPCMark05、PCMark Vantage(x64)、3DMark 06、3DMark Vantageといった専用のベンチマークプログラムに、3Dゲーム系のFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3、LOST PLANET体験版&ベンチマークDirectX 10版(64ビット)、THE LAST REMNANT体験版&ベンチマークである。標準では1280×1024ドット(32ビット)で計測しているが、このうち3Dゲーム系のベンチマーク(LOST PLANET体験版&ベンチマークDirectX 10版、THE LAST REMNANT体験版&ベンチマーク)ではフルHD解像度(1920×1080ドット、32ビット)でも試している。

PCMark05(画面=左)、PCMark Vantage(画面=右)

3DMark06(画面=左)、3DMark Vantage(画面=右)

FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3(画面=左)、LOST PLANET体験版&ベンチマークDirectX 10版(画面=中央)、THE LAST REMNANT体験版&ベンチマーク(画面=右)

 結果は上に掲載したグラフの通りだ。非常に高いレベルのスコアを叩き出しており、Core i3やCore i5程度のCPUを搭載したデスクトップPCなら余裕でぶっちぎってしまう実力を持つ。A4フルサイズで4キロ近くの重量があるとはいえ、その圧倒的な性能はやはり「ノートのくせに生意気」だ。

 標準でフルHD解像度の液晶を搭載するだけでなく、そのフルHD解像度で3Dゲームを走らせた場合でもATI Mobility Radeon HD 5870がそれなりに満足できる水準で動かしてしまうし、起動ドライブは80Gバイトと少ないものの、SSDなので十数秒でWindows 7が起動してくる。とにかく生意気なノートPCである。

 そしてこのノートPCが30万を切る27万9930円で買えてしまうというのが驚きである。今なら光学ドライブをBru-rayドライブにするのに1万円と少し上乗せするだけですむうえ、さらに8400円を加えれば地デジ録画環境までが手に入る。3Dゲームからクリエイティブ用途まで、あらゆる場面で高い性能を発揮する省スペースPCを探している人には、是非検討してもらいたいノートPCだ。

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